ヨガの哲学では

「人にはそれぞれ与えられた役割、使命がある。」

と教えています。それを「ダルマ」と言います。

その「ダルマ」に気づき、自分の役割を果たすことに信念を持って生きていけば、自然と「アルタ」(お金)を得ることができる。

そして自分の役割を果たすことが「カルマ」(楽しみ)になる。

それが自分や周りの人、環境と調和して全ての命あるものの幸せに繋がる…

と説いています。


人の性格はそれぞれ違いますが、ある程度産まれたときに性格は決まっていると研究でわかっているそうです。

持って産まれたものに、産まれた後の環境が合わさって性格が決まると言われています。

話は反れますが、ウチには同じ日に同じ親から産まれた2頭の犬がいますが、産まれて間もない頃からもう性格は違っていました。


片方は(右)好奇心旺盛で人見知りせず、おもちゃに執着する性格。
片方は(左)臆病で犬には近寄るけど、人見知りして私以外の人になかなかなつかない。おもちゃにはほとんど興味なしという性格。

同じ環境で育ったのに性格が違うということはやはり産まれ持ったものが性格を左右するということでしょう。

ということは人それぞれ得意なことや苦手なことは違うし、その人の性格を活かせるものは必ずある…つまり「ダルマ」があるというのもわかります。

ところが、私達は自分の外側の環境に左右されてしまいがちです。

学校ではテストの点数で順位づけられ、この偏差値ならこの学校へ…

と進路が決まってしまったり、

仕事を決めるのにも給料で仕事を決めたり、親の希望に従って仕事を決めたり…

自分の内側に目を向け「ダルマ」に気づく前に外側の環境によって左右されてしまうと、「こんなはずじゃなかった!」とうまくいかなかった時に自分を責めたり、周りの人を責めたりしてしまいかねません。

自分の「ダルマ」に気づくためには、自分の内側に目を向ける事が必要。

自分と向き合い、自分のいいところ、悪いところを知ること、自分の得意なこと、不得意なことを知ること…

そしてそれを客観的に見る目を持つことで自分の「ダルマ」即ち「スヴァダルマ」に気づく事ができるのだと思います。

私はヨガを通してより自分の役割はこの仕事なのだな…と思えるようになりました。

そして自分の役割に徹することで収入が得られ、自分の役割を果たすことが楽しみになっています。

自分の内側に目を向けることの前に自分の外側の環境に左右されて自分の「ダルマ」に気づく事が出来れば自殺や殺人など悲しいことは防げるのではないでしょうか?

学校で勉強に挫折したり、仕事で挫折して自殺したり、自暴自棄になって殺人事件を起こしたり…

そのようなニュースを耳にする度、ヨガの哲学を学校で教えればいいのに…と思うのです。

テストでいい点数を取ることがその人の幸せに繋がる訳じゃないし、

テストでいい点数が取れなかったからその人の人生が不幸になる訳じゃない…

私は学校の先生にはなれませんが、自分の立場でできる範囲で「自分と向き合う」ことの大切さを伝えていきたいと思っています。