
「何のためにヨガやるの?」
ふと、こんなこと考えてみました。
ヨガをやったことのない人に「ヨガやりましょうよ!」と言っても
「じゃあやります!」
といってくれる人の方が少ないと思います。
「体が硬いから自分には向かない。」
「キツいからイヤだ!」
と言われることが多いのではないでしょうか?
そう言う人に「じゃあ何のためにヨガやるの?」と聞かれたらどう答えるか…?
「体を柔らかくするため」
でも
「筋力をつけるため」
でもなく、
「自分と向き合う大切さを知るため。」
ということなのか?と思います。
私はヨガを始めて10年以上になりますが、自分と向き合うことで発見したことが沢山あります。
それが自分を変えてくれたし、支えてくれたし、強くしてくれた。
だから最初は考えもしなかったインストラクターの道を進んだのだと思います。
ポーズができなかった時、
「どうすればできるようになるんだろう?」
と考えて自分の足りないところに気づき努力を重ねればそれは自分の内側に目を向け、「自分と向き合う」ことになります。
しかし
「生まれつき体が硬いから無理なんだ。」
「これやると○○が痛くなるから自分には向かないんだ。」
と思うとそれは自分の外側に目を向けて、できない理由を周りの事のせいにすることになります。
できない理由を自分の外側のもののせいにしていたら何も変わらないし、常に自分の外側にあるものに何かを求めてしまうようになります。
しかし自分の内側に目を向けると、「こうすればできるようになるんだ!」
ということに気づき、努力を重ねていくうちに変わっていく自分自身の変化を楽しむことができるようになります。
私も自分と向き合い、足りなかったところに気づき努力を重ねた結果できなかったポーズができるようになったり、それによって体が変わっていくことが実感できて楽しさや喜びを感じています。
自分と向き合う事ができると、生き方や考え方も変わってきます。
自分と向き合えないと、自分の思い通りに
ならないと落ち込んで自分を責めたり、怒って他人を責めたり…常に周りの環境の変化に左右され「心」が弱くなります。
自分と向き合えると、自分の思い通りにならない場面に遭遇しても、自分の外側のものを変えようとするのではなく、自分に目を向け、「じゃあとうすればいいか?」
と考えられるようになります。
そうなれば周りの環境の変化に左右されない強い「心」になります。
生きていく上ではいろいろな事が身に降りかかってきます。
天災、人との関係など自分の思い通りにならない「障害」を乗り越えていかなければなりません。
その時に一番必要なのは物でもお金でもなく、強い「心」なのではないでしょうか?
私がヨガを通して自分と向き合ってきたことで得られたものは
ポーズができるようになったこと。
でもなく、
腰痛の症状が改善されたこと。
でもなく、
体が以前より柔らかくなったこと。
でもなく、
「自分と向き合う事の大切さを知り、心の強さを得られたこと。」
なのかな?と思います。
ヨガをやったことのない人に、ヨガをおすすめするとき、
「自分と向き合う大切さを知るため。」
と言っても「はぁ?(・_・;?」
と思われるでしょう。
なので私もヨガの呼吸やポーズを行うことによる効果をお話するし、レッスンの中でもポーズや呼吸の話が中心になりますが、やはり最終的には
「自分と向き合う大切さを知るため。」
にヨガをやるんだ…と伝えることがインストラクターの仕事なのではないかと思います。
自分と向き合うことには終わりもないし、流行もありません。
そういった意味でヨガは昔から先人達によって伝えられてきたし、これからもなくなることはないでしょう。
私も先人達のようにヨガをやることの意味を沢山の人に伝えていきたいと思います。