まずは巨匠の作品 大好きです
私なりの解釈で、このテーマを借りてこのキスする作者の立場から、キスされる女性の立場に移って描きます。
土台作りからお見せしたいと思います。
クリムトは生涯独身を通したそうです。たくさんのモデル達とたくさんの愛を交わし、中でもこのキスをされている女性エミーリエとは特に親密な仲でした。彼女はクリムトが死んでしまった後も彼を愛し続け、彼女もまた生涯独身を貫き通すのでした。
クリムトのThe kiss、はかなすぎる瞬間をとらえた作品です。愛と喜びにあふれているものの、その瞬間はずっと続く事はないと誰もが感じるはずです。残念ながら感情とは持続しないもの。だから一瞬で高ぶる事もできるし、落ちる事もできる。ある程度の愛と喜びなんて、たまたま通りすがった誰かに満たしてもらえるんじゃないか、このキスをする男性は特定の誰かである必要があるのか?
その屈折した思いからの発想がこの横たわる男性。自分の作品に解説を付けるのは、あまり気がすすみません。この横たわる男性については皆さんの自由な解釈でご覧下さい。この絵の中で、一番、現実味と実物感が出ていればと思います。
何度屈折した思いが過ぎろうとも、私も最後は愛を信じます。その形は色々ですが、愛の力の凄さは何にもかなわない。屈折した思いを許すのも愛です。
これ以後も進みましたが、あとは出来上がりまでのお楽しみです。額も最初に購入済みなので合わない心配はないかと。ある赤い壁に飾る予定です!