水銀朱塗り 泉皓作 三階松飾り 亀甲

制作から、1年越しでやっと完成しました。

泉皓作三階松飾り一分二厘亀甲

糸は京都の糸店 長谷川さん指定

昔ながらの一分二厘に京都の配色

又糸も昔の鶯を使う事によりケバケバしくならず雅な色気を出します

台は52本竹胴に水銀朱13匁塗り

仕上げは三笠屋漆工芸様にて蝋仕上げ

紋は 御前秀邦師 高蒔絵の書き割りで根来塗り

制作から1年経って色々な職人様の手を経てやっと完成しました。

塗りに関しては何回もやり直して頂いたり

家紋も根来塗りにしたりと無理難題ばかりの注文になり

家紋が入ってから塗りの総仕上げとしてご好意で、三笠屋漆工芸様にて蝋仕上げを施して頂きました。

胸は泉皓さんに橋本海防さんから受け継ぐ伝統の、三階松に鶯金茶の一分二厘亀甲

糸も革も全て指定させて頂きました。

制作途中にお客様本人様が泉皓さんの元を訪ねたりと大変思い出深い一台になりました。

漆が枯れて本来の水銀朱の、色が出るには時間がかかりますがお客様のモチベーションを継続されるには十分な仕上がりだと思います。

末長く溺愛して頂ける事と思います。