こんばんは。シンシア・ロヒです。

 

先月、チベットの子ども支援活動『これ+』から、チベットの子どもたちへの寄付として、60万円を寄付させていただきました。

 

このお金は、純粋に、チベット子ども支援活動『これ+』を応援してくださっている皆さま方のおかげです。

 

ハーブティーやハーブスプレーを購入していただいたり、私の方からもシンギングボウルのテキスト代の一部を寄付させていただいています。

 

そんなおかげで、これだけの金額を寄付させていただくことができました。ありがとうございます。

 

 

私たちが寄付している先は、インドのダラムサラという場所にあるチベット解放自治区のTCVという学校です。

 

インド国内に何箇所か学校が分かれていて、全部で1万6千人ほどの子ども達が生活しています。

 

 

 

先日、TCVの担当の方からメッセージをいただきました。

 

インドは、コロナウィルスの影響で、ロックダウンが起き、ダラムサラでも、4月15日~31日まで完全閉鎖されるということでした。

 

そのタイミングでの寄付に大変に有難いと喜んでいただきました。

 

 

TCVのことが、ダライラマ法王様の日本代表部事務所に記されていましたので、アップします。

 

2005年のメッセージですが、今、読むと、本当に胸に沁みますね。

 

 

ここから、メッセージです。

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私たちチベット人は、様々なことを経験しながら今日まで努力してきました。今後も困難なことに直面するかもしれませんが、今までの経験を元にして、これからも私たちは一生懸命にやっていかなくてはならないと思います。

 

私たち人間を中心として、この世の中にはたくさんの様々な生き物が存在しています。私たち人間は幸福を求め、苦しみを望まないものですが、それは万物に共通しています。

 

私たち人間の営みや価値観は、道徳を中心に養わなければなりません。長い人生において、人の未来は、「仏教の教え」と「道徳」、そのふたつに基づいて養うことができると思います。

 

私はここで長い話をするつもりはありませんし、その時間もありませんが、強いて簡潔に話しをするとしたら、「万物は苦しみを望まない」ということを申し上げたいと思います。

 

人間は幸福を望みますが、幸せには様々なものがあります。
一時的な幸せは、道徳的な教育によって得ることができるものです。
そして、将来や来世の幸せは、仏教の教えに基づいて得ることができます。

 

仏教の深い教えは、チベット王朝時代から積み上げられ、王様たちが努力して積み重ねてきたものです。それは、他の国や、他のどの民族にも劣ることのない、大変優れた教えになっています。

現在、仏教の教えが簡潔に書かれ、きちんとした形で残っているのはチベット語だけです。仏教の教えすべての内容はチベット語で書かれ、チベット人が分かるようになっていますし、勉強しやすいようになっているのです。

 

また、贅沢な生活をしたいと思う一時的で物質的な現世ですから、私たちには道徳的な教育が必要なのです。

 

昔のチベットには、ひとつの価値観がありました。しかし、21世紀の今、人間の価値観は変わってきています。世界の人口も増えていますし、かつての価値観だけではこの21世紀を追求できないでしょう。昔の価値観や方法では、問題を解決できない時代です。世界情勢も変わってきています。チベット人の状況は、以前と同じ方法を用いても何も改善されませんし、問題は解決しないでしょう。私たちは、「世界は変化している」ということを理解して生活する必要があります。

 

私たちは難民となって46年目になりますが、様々な努力をしてきました。今後もますます努力する必要があると思います。

 

人間の幸せは、「他者を思いやる心」に左右されます。そういう意味でも私たちには道徳的価値観が必要です。
良いことをすれば、自分も幸せになり、悪いことをすれば、自分も不幸になります。これは自然なことですね。

個人個人の幸せや心の持ち方次第で、社会そのものを変えることができます。

 

個人が良いことをすれば、社会も良くなり、個人が悪いことをすれば、社会も不幸になるのです。つまり、悪いことをすると、社会そのものが不幸のどん底に落ちるということです。

 

仏教を信じようが信じまいが、そういう意味で、良いことを行ってより良き人間になることは、個人個人に必要であり、社会全体に必要なことなのです。

 

良い人間が良い一生を送るためには、正しい教養と正しい知識が必要です。このふたつのバランスがなければ、より良い人間となり、良い人間生活を送ることはできません。
一時的な幸せ、そして永遠の幸せのためにも、教養と知識が必要となってきます。長い目で見ても、長期の幸せのためにも、知識と教養はなくてはならないものなのです。

 

…続く

 

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