根

 

 ない

 

 今が今 これらの草や木を

 

 草として

 

 木として

 

 こんなに栄えさせてくれている

 

 その肝心なものの姿が

 

 

 どうして ないのだろう

 

 と 氣がつくこともできないほどに

 

 あっけらかんと

 

 

 こんなにして消えているのか

 

 人間の視界からは

 

 いつも肝心かなめなものが

 

        まど みちお詩集 『うちゅうの目』より

 

 

 

これは、100歳を越す詩人 まどみちおさんの詩です。

 

 

 

深いなぁ~ってつくづく思います。

 

 

本当に大切なものは簡単には見つからない。

 

 

でも、本当に大切なものがあるから生きてている。

 

 

そのことに氣づかなくても、ちゃんと生かされている。

 

 

私たち、人間も同じですよね。