1つ目は、財政赤字が拡大し、政府の財務残高は非常に大きくなったこと。
2つ目は、それに対して日本銀行が巨額の国債を買い入れて保有しているということです。
3つ目は、金利をずっとゼロに抑えてきたので、市場機能が十分に働かなくなったということです。
政府の財務残高は、国と地方を合算すると、対GDP比で250%を超えています。世界で首位を競うほどの政府の借入残高です。このうち、地方を除いた国の部分は700兆円の負債超過(資産から負債を引いたもの)という状態です。
これに対して、日本銀行は600兆円近い額の長期国債を買っている。素直に見ると、財政ファイナンス(※)に近い状態になっています。
※財政ファイナンス:中央銀行が通貨を発行して国債を直接引き受けること。
では、景気がどう変わったかというと、異次元緩和を開始する前の10年間と、開始してからの10年間を比較すると、GDPの伸び率はほとんど変わっていません。
山本:世界中の多くの中央銀行は財政ファイナンスを禁止しています。
先ほども申し上げたように、財政ファイナンスとは国債を引き受けること。これまで日銀がやってきたことは「引き受け」ではなく、市場からの「買い入れ」ですが、これだけ巨大な額の国債を買うとなると、国債が発行された翌営業日には買い入れるということが起きる。つまり、ほとんど「引き受け」のような状況になっている。
なぜ世界中が財政ファイナンスを禁じているかといえば、各国の様々な失敗のもとに、そうしたルールが作られてきました。中央銀行が政府の資金繰りの面倒を見ると、いくらでも財政支出を増やすことができてしまう。財政規律が失われてしまうのです。
──黒田前総裁は見立てを誤ったのでしょうか。それとも、国民や市場の期待を引き出すために、レトリックとして大胆な目標を掲げたのであって、実際はこのような展開になっていくことをある程度見込んでいたのでしょうか。 山本:当初の宣言どおり、2年で2%の物価目標を達成できると思っておられたと思います。異次元緩和の決定を発表した記者会見でも、小出しの逐次投入がされてきたことを批判しながら、一気に全部出しきるという意志を主張しました。 ところがその後、延々とご自身が逐次投入を続けたわけで、9年もかかると想定していたら、そんな言い方はしていなかったと思います。
──「国の借金は子や孫の世代に引き継がれる」「まだ生まれていない将来世代が、今の私たちを眺めることができたならば、何というだろうか」と書かれています。財政規律派と、リフレ派やMMT派などの間で意見が分かれるようですが、私たちは国の借金というものを、どの程度の脅威として考えるべきなのでしょうか。
山本:私自身は、今の借金残高は非常にリスクが高いと思っています。リフレ派とMMT派は同じではありませんが、MMT派の方は「国が信任を受け続けている限りは、財政赤字をいくら出しも、国債をいくら出しても大丈夫」という発想です。でも、今問われているのは「信任を受け続けられるか」ということです。
各国が財政の健全化を目指す一つの理由は、地政学リスクなどが発生した場合、防衛費や軍事費を拡大できるかどうかが不安だからです。今の日本であれば、自然災害によるショックもあり得ますよね。財政を健全化しておかないと、そうした事態に対応できなくなる恐れがあります。
山本:植田現総裁は3月に異次元緩和を終了し、7月に利上げに踏み切るなど、正常化に尽力しています。国債の買い入れの減額も公表しました。ある意味では当然の判断です。
物価は2%から3%近いところまで上がっているのに短期金利は0.25%。「市場金利ー物価上昇率」がものすごく深いマイナス幅ですから、いまだにすごい金融緩和状態です。すぐに正常化を進めたいというお気持ちはあると思います。
ただ、黒田前総裁が掲げてきた「2%の物価の持続的安定的な達成を目指す」という旗は、引き続き維持して運営しています。悩ましいのは2%が維持できない場合、正常化が先送りされるということ。でも、「いつまで先送りできるのか」という問いがあるはずです。
山本謙三のような人はアベノミクスを批判しながらも忖度しすぎなんで
記事を読んだ人が勘違いするような内容になってしまっています
(アベノミクスを批判してても忖度したり抜けてる人ばかりなので、本当に全体を理解してる人は
ほとんどいないんじゃないかと思ってしまいます)
表現の仕方が悪いから、ちゃんと伝わらないという言い方もできるが
低金利で国債を発行しまくってるのに
黒田が安倍が借金で金使いたかっただけだと思わなかったとは到底思えない
借金で金を使える状態になりました。でも金を返すのは自分ではありません
「自分以外の人間が借金を返すのなら、気にせず借金で金使ってしまえってのがアベノミクスの正体」で
黒田は当然それに気づいていたが、白川日銀を批判して総裁になったので
国民が貧乏になっていくのが分かっていながら、無視して財政ファイナンスを続けただけですよ
