メリーウィドウ東京公演! | 小林沙羅オフィシャルブログ「小林沙羅のきまぐれ日記」Powered by Ameba

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ソプラノ歌手、小林沙羅のブログです。
出演する演奏会についての日記を中心に、忘れてしまいたくない大切な日々を綴っていきたいと思います。

2月22日、メリーウィドウ東京公演がありました!

こちらカーテンコールの様子

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そして、完売だったので大入り袋が出ました

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金沢公演は2月28日です!
昨日金沢入りし、今日はオケ合わせでした。

東京芸術劇場とオーケストラアンサンブル金沢、
共同制作のシアターオペラシリーズ。
去年の「こうもり」に引き続き、今年も楽しいオペレッタ。
主要メンバーは昨年と同じ。
気心知れたメンバー達と、
楽しく、真剣に、舞台を作り上げました。

昨年同様、原作に少しアレンジが加わり、
物語の舞台をパリから東京にうつしての演出。

歌の部分はドイツ語、
セリフは日本語、英語、フランス語、と、
様々な言語が飛び交う舞台。
残響の多いコンサートホールで、
いかにセリフを聞こえるように話すか、
そのあたりが難しかったです。
2階席の奥や3階席の人にも
ちゃんとセリフは伝わっていたのだろうか…

今回は喜劇なので笑える場面満載!
客席からはたくさん笑いが起きていたので、
きっとある程度は伝わっていたのだと思います。
客席からの反応があると、舞台上も活気付き、
相乗効果でいい舞台になりますよね!
そこが生の舞台の楽しいところです(^^)

ハンナ役の里美さんは、
美しいプロポーションと堂々とした演技と歌唱。
まさに大金持ちの未亡人の風格!
とくにヴィリアの歌が素敵!

ダニロ役のペーターは
もう何回もこの役を演じて来ているだけあって、
役の内面まで掘り下げた丁寧な歌唱と演技力!
脱帽です!!

ツェータ役のセバスチャンは
実は若いイケメン歌手なのですが、
今回は実直で少し歳をとった大使の役。
膨大なセリフをこなし、ツェータになりきっています。

カミーユ役のジョンさんとは昨年の「こうもり」、
その前は「KAMIKAZE」で共演していますが、
恋人役として歌のからみは今回初めて。
稽古を進めるうちにどんどん息が合うようになり、
とても楽しく歌い、演技する事ができました。
カミーユには甘くて素敵なメロディーが割り振られていて、
ジョンさんの艶やかなテノールの声が映えます!

ジョンさんとの二重唱

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カスカーダ役の城さんとサンブリオッシュ役の晴さん。
お二人の楽しい掛け合いや、
コミカルに芝居を進行していく
ニェーグシュ役のダリオさんも、会場を沸かせていました!

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そして昨年に引き続き、
スペシャルゲスト、メラニーホリデーさん
やはり彼女のオーラは一級品です!
メラニーさんが舞台に上がっただけで、
会場が明るくなったように感じます!
歌も踊りも素晴らしい!
そしてなにより尊敬しているのは、お客様はもちろん、
他の出演者やスタッフや、
皆への優しい気配りと心遣い。
文句なしのディーバなのに、全然偉ぶったところがない。
こんな人に私もなりたい、と心から思わせて下さる、
素晴らしい方です。

メラニーさんの場面

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終演後の写真です

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さて、私の演じたヴァランシエンヌ役は、
カミーユとのラブシーンも見どころですが、
何と言っても3幕のグリゼットの歌からの
カンカン踊りが見どころです!

2013年のNHKニューイヤーオペラでの
側転の印象が強いお客様も多いと思いますが、
今回はあの時以上にたくさん踊らせて頂きました。

クラシックバレエをやめてだいぶ経ちますが、
まだ思ったより体が動く!
きっと幼い頃から体に沁み込んでいる動きは、
そう簡単には抜けないのですね。
稽古で筋肉痛にはなりましたが(笑)
でも、やっぱり踊るのは楽しいです。

今回の振付師はダンサーの小尻健太さん。
ローザンヌ・バレエコンクールでスカラシップ賞をとられ、
モナコのモンテカルロバレエ団で研修、入団、
その後オランダのバレエ団に所属し、
国内外でダンサー、振付家と活躍されている
すっごい方です!
少し緊張して稽古場に行ったのですが、
人柄が柔らかく、優しく、とてもいい方で、
楽しい稽古場でした。

ダンサー達との場面

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こちら終演後にダンサーチームと
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そして東京公演の合唱は、
東邦音楽大学の学生さん達。
とてもしっかり勉強していて、動きも自然で、
若いエネルギーに溢れていて、
彼らの力で舞台が
生き生きとしたものになりました!

こちら、打ち上げにて
元気いっぱいの合唱のみんなと!

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演出の茂山童司さんは狂言の方です。
2009年に芸術劇場で
「トゥーランドット」リューをさせて頂いた時に
演出をされていた茂山千乃丞さんのお孫さん。
狂言は喜劇。
オペレッタの演出家としてぴったりです。
演出の端々に狂言の要素を感じます。
今回特に、
どれだけ「間」が大事なのかを学びました。

指揮者のバルケさんは作りたい音楽が明確で、
初めはそれに食いついていくのに必死でしたが、
本番までにバルケさんの作る軽快な音楽が染み込み、
本番は読響さんの奏でる明るく表情豊かな音楽に乗って、
のびのびと歌うことができました。
読響の皆さんが歌手の呼吸を聴きながら、
一緒に奏でて下さっているのを感じました。

こちら、オケ合わせの様子

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金沢公演はオケはアンサンブル金沢、
合唱は金沢の皆さん、
ダンスも女性は金沢のダンサーさん達。
メンバーは少し入れ替わります。

金沢はおそらく東京に次いで
私が一番たくさん演奏させて頂いている場所。
オーケストラにも合唱にも顔なじみの方々がいて、
ホームに帰って来たような安心感です。

客席にも顔なじみの方々を見つけるのを
楽しみにしています!!!

東京公演よりさらに
パワーアップした
「メリー・ウィドウ」をお見せできるように、
あと数日、稽古頑張ります!