3月28日のリサイタルのこと | 小林沙羅オフィシャルブログ「小林沙羅のきまぐれ日記」Powered by Ameba

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ソプラノ歌手、小林沙羅のブログです。
出演する演奏会についての日記を中心に、忘れてしまいたくない大切な日々を綴っていきたいと思います。


桜が美しく咲きました

私はきのう少し用事がありまして、
紀尾井ホールの前を通りました。
桜が本当に美しく咲いていました。

リサイタルで「さくら横ちょう」を歌った際、
目の前には桜の花びらが見えました。
お客様の座っていらっしゃる客席の上に、
満開の桜と舞い散る花びら。
もちろん想像の中でですが、本当に美しかった。


リサイタル2014



今回のリサイタルは、
デビューアルバム「花のしらべ」の発売記念という事もあり、
今まで生きて来た中でお世話になったたくさんの方々が、
紀尾井ホールにいらして下さいました。
いらっしゃれない方もメールを下さったり、
お花を送って下さったり、
本当にどれだけの方に支えて頂き、応援して頂き、
見守って頂きながらここまで来たのかを強く強く意識しました。

歌っている時は無我夢中で、
今できる事を全力で発揮したい!と思い、歌いました。
始めは少し固かったと思いますが、
お客様の笑顔が見えて、少しずつ、深く息を吸って、
のびのびと歌えるようになりました。
まだまだだなぁ、と反省するところもたくさんありますが、
それは今後もっと勉強して、改善して行きたい。
まずは、2014年3月28日の
あの時あの場所でしかできない表現、想いを、
一つ一つの歌に全力で発揮する事ができたと思い、
今、本当にホッとしています。
そして、感謝の気持ちでいっぱいです。

会場には素敵なお花があふれ、
花をテーマにした演奏会を、華やかに彩ってくれました。
お送り下さった皆様に心から感謝しています。

友人が休憩中のロビーの様子を送ってくれた写真です。


リサイタル2014


リサイタル2014


写真の左側でCDの販売をしているのが見えますが、
終演後はサイン会がありました。
たくさんの方が並んで下さり、本当に嬉しかったです。

2006年のデビューの時に、
「あなたのファンになりました」
と言って下さり初めて色紙にサインをしたファン第一号の方、
小・中・高校時代の恩師や友人、
デビュー前の学生の頃からずっと応援して下さっている方、
私の歌を聴いたのがきっかけで歌を始めたとお手紙を下さった
音大生の可愛い女の子、
新幹線に乗って遠方から駆けつけて下さった方、
ブログ、見てますよ~と言って下さる方、
似顔絵をかいてプレゼントして下さった方、
演奏会の感想を笑顔でお話して下さった方、
握手した手をとても強い力で握って下さった方、
心のこもったファンレターを下さった方、、、
お一人お一人と、目を合わせて少しお話して、、、

長い間お待たせしてしまった方もいらして、
お一人お一人とは短い時間しかお話できませんでしたし、
また、お時間がなくてお帰りになり、
お会いできなかった方もいらして、申し訳なかったです。

でも、そんな終演後の時間は、
あわただしい中でも、本当に心温まる時間でした。

こちらは終演後に。
ピアノの森島英子さんと。
森島さんの繊細で表情豊かで、
安定したピアノの音色が寄り添って下さったので、
とても心強く、安心して歌う事ができました。


リサイタル2014

(演奏時の写真で素敵な写真がありますので、
次の記事でいくつかアップさせて頂こうと思っています)


よくインタビューで、
自分を花に例えると?と聞かれる機会があります。
うーん、なんでしょう?
皆さんどう思われますか?

今はまだまだだとわかっているのですが、
いつか真紅のバラになりたい。
それを目指して、今は精進精進。
まだまだ道は長く遠い。
だから私はまだまだ歩き続けます。

皆さん、これからも暖かく見守って、
応援して頂けたらありがたいです


リサイタル2014



アンコールの最後に歌った自作の曲「えがおの花」。
お客様にお伝えしそびてしまったのですが、
実は、リサイタルのあの時が世界初演だったのでした。
CDには収録されていますが、生の演奏は初めて。
どうしてもリサイタルで初演したくて、あたためていたのでした。

いっぱいのお客様の前で、リサイタルの最後に歌わせて頂き、
さまざまな思いがあふれてしまって、
涙が出て来そうになってしまいました。
泣くと歌えなくなってしまうので、
必死に冷静さを保ちながら歌いました。

歌い終わって涙が出たのは久しぶりの経験です。
うまく言葉にできませんが、胸がいっぱいでした。


結びにえがおの花の歌詞を書かせて頂きます。

皆様への感謝の気持ちを込めて。
そして、祈りの気持ちを込めて…




えがおの花       小林沙羅 

 

けれど私は 信じている

今日も種を植える

いつか世界に えがおの花が

あふれますように

 

私があなたに あなたが誰かに

優しさのつぼみを

手渡すことが できるのならば

いつかこの世界は…

 

いろとりどりに

姿さまざまに

強く優しく咲き誇れ

 

だから私は 信じている

そして歌を歌う

あなたの心に えがおの花を

咲かせたい 咲かせたい