寒い寒い冬のウィーン | 小林沙羅オフィシャルブログ「小林沙羅のきまぐれ日記」Powered by Ameba

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ソプラノ歌手、小林沙羅のブログです。
出演する演奏会についての日記を中心に、忘れてしまいたくない大切な日々を綴っていきたいと思います。

椿姫の1月公演3回が終わりまして、再びウィーンに戻っています。

ウィーンに来てすぐにレッスンを受け、

2月16日と20日のアンサンブル金沢との演奏会に向けて準備をしています!


こちらは予想はしていましたが、やはり寒い寒い。

毎日気温はマイナス。

誰かがこぼした飲み物が、地面で流れた形のまま凍っています。


ただ、日本では金沢→富山→新潟と、雪の深い所にいたので、

ウィーンの街中には意外と雪が積もっていなくて、なーんだ、という感じもあります。

でも、実際外に出てみると、なーんだ、なんて言っていられない寒さです。

寒い、というより、冷たい。痛い。


2月16日はモーツァルトのモテット「エクスルターテ・ユビラーテ」を全曲歌います。

実はこの曲、いつか歌えたら素敵だな、と思い、

昨年3月にウィーンに来てからひそかに練習を重ねていた作品です。

小布施のリサイタルでもピアノと一緒に全曲演奏しました。

その曲を実際このタイミングでアンサンブル金沢さんと歌わせて頂ける事になろうとは!!

なにか音楽の神様のいたずらのような気がします。


そしてこの日はラフマニノフのヴォカリーズも歌います!

この曲も大大大好きな曲キラキラ

でもこれ、実は歌詞が無い分、とても難しいのです。

音域も広いし、喉に余計な力が入ると最後までいい声で歌いきれない。

喉に負担のかからない、本当にいい発声とは何なのかしっかり見つめ直し、

音楽的にも充実した表現ができるようにしたいです。


2月20日は金沢でフォーレの「レクイエム」です。

この曲も本当に素晴らしい!大好きな曲です。

ソプラノのソロ「ピエ・イエズ」は本当に美しい曲です。

この曲は学生の頃からレッスンで何度も勉強して来た曲ですので、

今回の本番はとても楽しみです☆

この作品は合唱も美しく、素晴らしい作品だと思います。

「トゥーランドット」の時に引き続き、金沢の合唱の皆さんとご一緒できるのもとても楽しみ♪

また、バリトンはサントリーホールの成人の日コンサートでや第九でご一緒させて頂いた、

与那城さんです!


今回のこの2公演の指揮者はニコラス・クレーマーさん。

イギリスで活躍されている指揮者さんです。

もともとチェンバロ奏者だったそうで、バロック音楽が専門。

今回はフォーレの「レクイエム」の前にバロックのフランスオペラ、

ラモー「プラテー」の組曲を演奏します。

ここにソプラノのアリアが1曲入っているのですが、これが可愛らしい曲なんです♪

バロックものはヘンデルのメサイアやバッハの宗教曲などは歌った事があっても、

バロックオペラのアリアをオーケストラで歌うのは初めて。

ニコラス・クレーマーさんからバロックオペラのスタイルをしっかり学びたいと思います。


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