10月17日は守り人の活動日でした。
秋は湿原管理のシーズンです。
守り人さんみんなで力を合わせて、恒例の草刈りを!と意気込んでいましたが…。あいにくの雨。
雨、雨、雨…。
一向に止みそうにありません。
この日は、一昨年の9月に先進地視察で訪問した『ミツカンよかわビオトープ倶楽部』のみなさんが見学に来られました。
案内役は守り人のトラタニさんです。
そういえば、こちらからミツカンよかわビオトープを視察に伺った日も確か雨でしたね。
こんな雨の中、活動に来られる守り人さんは…?
最初に来られたのは、お久しぶりのミオさん。続いて、ワタナベさん、見習い守り人のモリさん、ヨシダさん夫妻も来られて、本日の守り人の活動参加者は5名。
「今日はずっと雨の予報なんですけど…、大丈夫ですか。」と、少し心配になりましたが、「たしかに雨は降っていますけど、何か?」と、みなさんいつもと変わりない様子。
ミツカンよかわビオトープ倶楽部の方々も一緒に朝のミーティング。
色とりどりのレインウエアで、気分も明るく始めましょう!
A湿原はすっかり秋色です。
湿原内では、まだタネを付けている植物を刈り取らないように注意しながら、周囲のヌマガヤなどを手刈りします。
ミズギボウシを残して、周囲の刈り取りを始めたのはヨシダさん。
カキランを残して、刈り取りしているのはモリさん。
ワタナベさんはA湿原の標識の周辺を担当。
D湿原を草刈り機で刈り始めていたのは、ミオさん。
草刈り好きとのことで、頼もしいです。
湿原に侵入したヌマガヤを刈り取ることで、丈の低い湿原生植物に日が当たって生育しやすい環境になります。
早いペースですね!休憩もとりながら、お願いします!
ヒノさんは、例年通りC湿原を担当します。
オオミズゴケの生えているギリギリを狙って、きれいにそろえて刈っていくのが、なんとも気持ちいい~そうです。
ここはカザグルマを植栽した場所です。狭い場所ですし、目印の杭などを刈ってしまわないように、周りの草を手刈りします。
鎌でサクッと、サクサク、サクサクと。
この刈り取る音と感触はクセになります。レインウェアに雨がしみて、びしょ濡れ状態になってきても、手が止まりません。
草刈り、楽しいぞ~。
カザグルマは、まだ蔓と葉が残っていました(見えにくいですが、針金の輪っかからロープへ蔓が伸びています)。
その隣の切り株には、青々としたコケとヒメアギスミレ。
草刈りしていると、意外と「ちょっといいもの」を発見できたりします。
雨にも負けず、見学して回られるミツカンよかわビオトープ倶楽部のみなさん。
さまざまな環境があることや、多様な生きものがいそうだなぁ、という雰囲気だけでも感じていただけたなら、嬉しいです。
湿原管理チームの成果です!
ワタナベさんが担当してくれた場所です。ちょうど花が咲いていたキセルアザミは刈り残してありました。
ヨシダさんは、湿原内に侵入したサクラバハンノキをノコギリも使って地際できれいに伐ってくれました。
刈り残したミズギボウシは昨年より少なめだったそうです。
モリさんが刈り残してくれたカキラン。今年はたくさん咲きました。
来年も楽しみです。
C湿原は奥行き幅ともに広くなりました。
ヤマラッキョウはまだ開花していなかったそうなので、次回の活動日に可愛いピンクの花が見られるかもしれません。
ミオさん担当のD湿原もこのとおり!
「そろそろお昼ですよ~、終了しましょうか。」という声掛けに、「あと少しなので、刈ってしまいます!やらせてください!」と、全部やりきってくれました。
本日の活動も、作業が目に見えて捗ったので、それぞれに満足感あり!
今日出会った花たちは…。
ママコナがまだ咲いていました。
ナンバンギセル。
秋といえば、ハギの花。
マルバハギです。
アケビが今年もたわわに実りました。
大きな実がたくさん。
館前のイヌセンブリは、昨年と比べると激減していました。
昨年はたくさん咲いたので、今年も楽しみにしていましたが…。
1年草(越年草)なので、その年により消長があるのでしょう。
次回の活動日に、再度観察してみましょう。
雨脚は一向に弱まらず、終日雨の活動日となりました。
ミツカンよかわビオトープ倶楽部のみなさま、お疲れ様でした!
案内役のトラタニさん、サポートのヨシダさんもお疲れ様でした。
また違う季節(の晴れた日!)に来ていただきたいですね。
守り人のみなさま、お疲れ様でした!!
秋の管理作業は、雨にもかかわらず順調なスタートとなりました。
刈り取った草は濡れて重いので、次回の活動日に集草予定です。
もちろん引き続き管理作業です。
秋色の湿原で、お待ちしています!