2012年3月20日 会津まほろば塾にて

今日の会場は福島県の会津地区。郡山駅から車で80分ほど行くのですが、郡山は晴れ。しかし高速道路でいくつもトンネルを抜けるとそこは雪景色。

その中で今日もたくさんの笑顔に出会うことができました。今回は会津の地元の皆さまが中心になり、ご縁のある奈良薬師寺のまほろばミニ塾が開かれたのです。その中でデューク師匠との対談「心と体の健康づくり」とデューク師匠の「健康体操」が行われました。

今回の師匠の担当時間は20分間。20分という時間は、普通でしたら伝えたいことのごく一部を披露して終わるくらいの大変短い時間です。しかし、この短い時間の中で最初に師匠が行ったのは舞台から降りて行って、一番最
初に会場の皆様に歩み寄ったこと。するとまるで会場は照明が付いたかのように明るくなりました。そして簡単にコミュニケーションをとりながら一気に会場の空気をこちらに引き寄せてレッスンが始まったのです。

「まずは肩を回すで～。こんな風に脇をしめて肩を後ろに回してね～」
「それ前回しやんかぁ。(笑)」
「マダム、マダム！あんたやで～(笑)　それ前回しや～」
その度に会場に笑いの声が響きます。本当にみなさん楽しそうに身体を動かされていました。

「ね、もう身体がポッポーって温まってくるやろ。これが大事なんや～
でもね、一生懸命義務のようにやったらあかんよ。
簡単に習慣にするんや。だからこの動きはトイレに行く時にやるんやで～」

会場はもう大爆笑です。お客様は次にどうやって笑わしてくれるのかを期待しながら身体を動かし続けていました。

笑うという行為は、身体から自然に生まれてくる行為であってそれは人の心が動かないと起こらない行為です。人を笑わせるというのはとても難しいことなのです。

しかしこの時間はみなさん笑いっぱなし‥でも、ただ笑うだけだったら「お笑い」でいいのでしょうが、師匠の場合はその中に身体に必要な動きの意味・説明を加えていくのです。

「身体をきれいにするということは、外から洗うということではなく身体を動かして内臓の動きを良くしてあげることなんですよ。効率よく動かしてあげればたくさんやる必要はないんですよ。だから今日教えたことを毎日ちょっとやっていつも身体をきれいにし、健康でいてくださいね。」

デュークズウォークとはそういうものなのです。

思い切り楽しませ心を空っぽにしてから、本当に大事なことをそこに置いていく‥楽しかったという思いと一緒に大切なことを刻んでいく‥

会津という地区は線量が高くないことで有名なはずなのに、風評被害を受けてしまっている地域。「噂」というのは放射能と同じくらいの影響があるのです。

だからこそ人の心を元気にしていくデュークズウォークは必要なのだと思います。


師匠の講座の後の休憩時間。たくさんの方が会場から肩を回しながらトイレに向かわれていたそうです。うれしいな～と感じながら雪の降る会津を後にしました。

デューク更家公認ウォーキングスタイリスト最高位マエストロ 小野寺MARIKO