"人によって態度を変えるな"
小学6年生の時の担任の先生が厳しく教え込んでくれた言葉です。
そこから10年、私も色んな人と接するようになって
最近この言葉の本当の意味をより考えるようになりました。
”態度を変える”の定義ってなんだろう?
その人その人の状況や個性に合わせて接することは、人によって態度を変えていることなのかな?
例えば、相手のものを落としてしまった時、
同じ状況でも、
道端で出会った5歳の子供に対して謝るときと、
会社の上司に対して謝るとき、
全く違う会話になると思います。
昔は、これがまさしく、”人によって態度を変えること”だと思っていました。
でも、それではおかしいな、と高校生の時にふと気が付きました。
言葉やしぐさとして表に出ててくる”謝罪”はちがっても
根柢の心の中にある、
”相手のものを落としてしまったこと”に対する
素直な”ごめんなさい”という気持ちが同じだったら、
それでいい。
そう考えるようになりました。
人によって態度を変えるということは、
例えば、
子供に対しは口先だけで謝って、内心めんどくさがりながら、落としたものを片手で、目も合わせず渡す。
それに反して、
上司に対しては、オーバーすぎるほど丁寧な口調と表情で謝って、怒っていないか伺いながら、そのあとの会話でもフォローする。
ようするに、
自分の心の中にある「申し訳なさ」を、その人の立場によって変えてしまうこと。
だと思います。
また時が経って、私も成長したときに、
この言葉の捉え方が変わるのを楽しみに、
今日もより深みのある人間になれるよう精進したいと思ってます。