こんにちは、Sarah(サラ)です。

 
大手住宅メーカー勤務の
インテリアコーディネーターです。
 
外出自粛の要請が緊急事態宣言に変わり、私たちの日々の生活は以前に比べ、
ずいぶん様変わりしたと感じます。
「ステイホーム」「エンジョイホーム」繰り返し流され続ける言葉を受け止め、家づくりに特化したアドバイスを考えました。
 
毎回テーマは1つに絞ります。

紹介するポイントを押さえるだけで、住宅メーカー
や各担当者との打ち合わせがスムーズに進みます。
ぜひ、参考にしてください。
 
ポストコロナの家づくり①
オンライン打ち合わせのポイント
 

コロナ以前、インテリアの打ち合わせは対面でないとできないと思い込んでいました。
打ち合わせテーブルの中央に広げた設計図を囲んで、お客様の要望を聞き、カタログやサンプルを見たり、
触れたりしながら4時間から6時間、長い時は
それ以上の時間をかけて話し合います。
資料にないワードは、モバイルで検索し、お客様との共通認識を明確にしておきます。
今まで、モバイルは補足的な役割を担う道具でした。
 
コロナ以降、打ち合わせスタイルは、大きく変わりました。
長時間の対面打ち合わせは、正に3密の状態です。
高層ビルの大きな窓は、開けられないため、換気ができません。
完全予約制ですが、キャンセル待ちがでるほど、打ち合わせコーナーは週末、満席の状態です。展示品のキッチンセットやユニットバスなどは、譲り合って見学しなければならないほど、混み合います。
打ち合わせテーブルの大きさは横幅が180cm、奥行きが90cm。お客様と私の距離は90cm弱、説明のために身を乗り出すとさらに近くなります。

その状態での数時間の打ち合わせは、緊急事態宣言以降、禁止され、ある日突然オンラインでの打ち合わせに切り替わりました。
 
非対面でのインテリア打ち合わせを、想像すらしたことがありませんでした。
 
image
 
coordinator‘s eye

非対面ての打ち合わせを円滑にすすめるポイントを
物理的な面と精神的な面に分けてまとめました。

物理的な面

・Wi-Fiなど環境の整備
→途中で切れるなどのトラブルで中断されている。
skypeやzoomなどオンラインツールの操作に
 慣れる
→その言葉を知らない。また、接続の仕方がわからないなど、打ち合わせが始まらない。
・家庭での打ち合わせ環境の整備
→自宅だと集中することが難しい。
 子どもの登場により中断を余儀なくされる。
・サンプル類は確実に受け取る
→不在通知に気がつかなかった。
 再配置依頼を忘れていた。
 など、注意が必要。

精神的な面

・新しい生活様式に慣れる
→コロナのせいで…と被害者意識を持たない。
・打ち合わせ中は、可能な限り集中する
→画面を通しての会話は、聞き取れなかったり、
聞き流してしまうこともあるため、都度聞き返すことも必要です。
・要望を遠慮なく伝える
→非対面での打ち合わせは、相手の表情や雰囲気が
わかりづらいため、言い出しにくいことがあるのも
事実です。理想の家づくりのためには、希望をきちんと伝えることが大切。遠慮は不要です。

新しい生活様式の徹底と継続はやがて新しい
スタイルとして定着していきます。
緊急事態宣言が解除されても、元に戻ることだけを
歓迎するのではなく、柔軟に新しい形を取り入れる
ことも考えてみてはいかがでしょうか?

次回は、ポストコロナの間取りについてのご紹介です。