こんにちは、Sarahです。


大手住宅メーカー勤務の
インテリアコーディネーター(以下IC)です。

住空間を通して

人を幸せにすることが

インテリアコーディネーターの仕事です。

 

インテリアに興味があり、

自宅を自らの手でおしゃれにしたいと思う方に

手に入れておくと役にたつ基本的なセオリー(理論)をご紹介します。


今回のテーマは大人旅の愉しみ方です。


ポストコロナの大人旅

〜出雲大社と足立美術館〜⑤

宍道湖の夕日と松江城からの眺め


島根県立美術館

建築家 菊竹清訓氏の作品です。


宍道湖畔に立つ美術館のコンセプトは、水との調和。

建物の全景を写真に収めるのは、難しいですが美しい建物です。


日本の夕日百選に選ばれています。


建物とこの夕陽を見るために、訪れました。
日中は晴天でしたが、夕方には雲が増えてきたため、
太陽が雲間に見え隠れしていました。
美術館スタッフの方から、今日は雲が多いので残念ですねと声をかけられたのが、この景色です。
充分に贅沢な美しさです。
自然が織りなすグレイッシュなブルー、パープルそして朱赤から黄色へのグラデーション。
うっとりと眺めていました。


さて、最終日の三日目は、松江城からスタートです。
天気だけではなく、気候にも恵まれた三日間でした。
美しい青空が広がる松江城に到着しました。

国宝 松江城
400年以上の歴史を持つ、現存する12天守の一つとしても有名です。

朝一番は、訪れる人もまばらでした。

松江城に架かる雲の形が美しくて、写真に残しました。
事前に、お城を訪れた際は、天守閣に必ず登ること、エレベーターは使わないで、自分の足で登ると運気が
上昇すると読みました。
運気を上げるために、無理をして怪我をしては本末転倒です。荷物を最小限にし、靴だけでなく滑りやすいストッキングも脱ぎ、素足で天守閣を目指しました。
桐で作られた急勾配階段は、踏面がかなり狭く感じました。昔の人は皆、身長もさほど高くなく、足も大きくなかったことを彷彿させる設計だと思います。

天守閣から眺める松江市の風景。
松江城の城主は、ここからどんな景色を眺めていたのかと想いを馳せながら、しばらくこの空間を独り占めして過ごしました。
ここまで来て良かったです。


松江城隣接の駐車場前にある『めのうの店 川島』で見たルチルクォーツのオブジェ。
色合いが美しくて、見入りました。
あまりにも心惹かれたので、写真に収めさせていただきました。内側に光を抱えた最上のグレーです。

昨日訪れた足立美術館は、世界が認める日本庭園ランキング1位でした。最終日の今日、ランチを予約した『老舗旅館 皆美館』の庭園は3位。ちなみに2位は京都にある桂離宮です。

2位の皆美館にある『庭園茶寮 みな美』で鯛めしをいただきました。

窓に面して配置されたテーブルから臨む庭。
宍道湖を借景にした日本庭園です。

鯛めし

昼食後、お庭をみせていただきました。

足立美術館の庭に比べ、スケールこそ小さいですが、
隅々まできちんと整えられています。
日本人の美意識で作られた庭園芸術です。

出雲縁結び空港から出発までの残り時間、最後にあじさい寺として有名な月照寺に立ち寄ることにしました。


七代藩主の松平治郷が広めた茶の文化。
『侘び』の精神と作法にこだわらない様式が、この庭が作られました。
お茶室とは趣きの異なる、広々とした書院造りの和室で開放的な庭を眺めながらいただくお茶は、また格別だと思います。

二泊三日の旅の間、たくさんの紅葉を見ました。
多分、一生分の様々な色合いのもみじを見てまわりました。昨年、友人と見た嵐山の紅葉は、『錦繍』というタイトルの宮本輝の小説を思い起こさせる風景でした。今回、足立美術館で見たもみじは、そのこっくりと深い濃い赤が、絵画的で美しかったと新たに記憶に刻まれました。

美しい国に生まれたことに感謝の気持ちでいっぱいに
なりました。