こんにちは、Sarahです。
 

大手住宅メーカー勤務の

インテリアコーディネーターです。

 

住空間を通して

人を幸せにすることが

インテリアコーディネーターの責務です。

 

インテリアに興味があり、

自宅を自らの手でおしゃれにしたいと思う方に

手に入れておくと役にたつ基本的なセオリー(理論)をご紹介します。


提案する力と寄り添う心




前回のブログ、『決断疲れをさせないために

心掛けていること』の中で、

インテリアコーディネーターの仕事の一部を

お話ししました。


『臨場感があり、インテリアコーディネーターの

仕事に惹かれました。』

『仕事の内容をもっと深く知りたいので紹介して

ください。』など、仕事の内容や裏側を知りたい

と望む声がある一方で、

『ホテルや商業施設の紹介回数を増やして

ください。』

『素敵な人やモノに出会える場所に連れて行って

ください。』と、仕事とは直接関係のない

スタンスで書いたものに関心をもつ方々もいます。


いずれの意見も受け取る側の私には、嬉しく

響きます。


今回のテーマは、インテリアコーディネーターの

提案する力についてお話しします。


打ち合わせが終了し、引継ぎが完了すると

そこで仕事が一段落します。

もちろん、着工して工事が始まると、

現場からの問い合わせに応じたり、

工事終盤には、チェックのために現場に

出向くこともあります。


その時期に回ってくるのが、CSアンケート。

CS(カスタマーサティスファクション)とは、

顧客満足のこと。

営業、設計、インテリアコーディネーター、工事、

など一棟の住宅を完成させるために関わったチーム

全員の通知表になります。


いつも良い結果であることは、理想ですが、

理想通りにはならないのが、現実です。

私の場合は提案不足、提案力が無い

フリーアンサーに書かれることが、何よりも

大きな打撃になります。



CSの結果が悪い時の気持ちの有り様も、

歳を重ねるにつれ、様々な変化がありました。


まだ仕事に自信が持てなかった頃は、頼りないと

コメントされても仕方がないと謙虚に受けとめ、

とにかく仕事を覚えようと前向きになれました。

その頃のアンケートは、エールだったと思います。


仕事が面白く、仕事に全力投入できた頃は、

概ねアンケートの結果は良いものでした。

よくES(エンプロイーサティスファクション)

従業員満足とCS(顧客満足)は連動すると聞きます。
経験から学んだ知識、その知識が後ろ盾となり、
生まれる自信がアンケート結果に反映されたと
思います。

ベテランと呼ばれるようになった今、
新人の頃とは、全く異なる悩みが生まれています。
ベテランらしい提案をして欲しかった。
上から目線の提案が不愉快。
若い私たちと感性が合わないのでは?などです。

私の考える提案とは、人それぞれに異なる感性や
背景に寄り添うことだと考えます。

経験は自信の裏付けにもなりますが、
歳を重ねると自信を通り越して横柄に映る場合も
あることを教えられました。

経験に対して感性は、少し異なります。
感性を数値化することは難しいため、
豊かや鋭いなど曖昧で感覚的に表現されます。

私が考える感性とは、心が立ち止まらない状態。
日々の生活の中で、意識して動かし続けるとで
その輪郭がくっきりしてきます。
『美味しい』『美しい』『面白い』
小さな感動の積み重ねです。

10代、20代、そして30代全ての感性が
私の中には在ります。
歳相応の感性だけでは薄いですが、
積み重ねていくことで厚みだけでなく、
奥行きが生まれます。
この奥行きこそが、ベテランの強みだと考えます。

自分の感性を信じて、お客様に寄り添う提案を
していきたいと思います。