こんにちは、Sarahです。

 

大手住宅メーカー勤務の

インテリアコーディネーターです。

 

住空間を通して

人を幸せにすることが

インテリアコーディネーターの責務です。

 

インテリアに興味があり、

自宅を自らの手でおしゃれにしたいと思う方に

手に入れておくと役にたつ基本的なセオリー(理論)をご紹介します。

 

『まだ結婚できない男(最終回)』

1人より2人の方が楽しい?!家が持つ力

 

 

 

10月から始まったドラマが終盤を迎えています。

今週、「まだ結婚できない男」が、最終回を

迎えました。

ドラマの内容についてはさし控えますが、

インテリアコーディネーターとして見るべき

ポイントをご紹介します。

 

「家には、すごい力がある。」

 

一人暮らしの依頼者のために作られた設計図は、

理にかなっています。

主人公の建築家桑野さん(阿部寛)の知的な声と

話し方が相まって、とても納得のいく提案には、

私も大きくうなずいてしまいました。


ミニキッチンと一人用のダイニングセット、

小さめのソファとTVボード。

食事と寛ぎの空間が6帖くらいの大きさで、

コンパクトにまとめられています。


さらに玄関、トイレ、バスルームすべての部屋に

5歩以内で動くことができる機能的なプランです。

何歩て移動できるか?

私には、思いもつかない新鮮な発想でした。


 一人暮らしの想定ですが、大きめの寝室と

他に二部屋が用意されています。

三部屋のすべてが、依頼者の趣味のために

使われる予定だとか。

趣味のためのスペースを贅沢に確保するため、

敢えてLDKに割く面積を最小限に抑えるプランは、

家に対する依頼者の想いを真摯に受け止める

桑野さんの仕事に対する姿勢を感じます。



coordinator‘s eye


一人暮らしの依頼者のためにアレンジを加えた

二人で新しい生活を始めるための家のコンセプト

が素晴らしかったのでご紹介します。


ドラマの中では、

熟年夫婦のための設計でしたが、

夫婦に限定することなく、どんな形であれ、

二人で住むことを考えたとき、

参考になる考え方だと私は思います。


二人でゆっくり語り合うことのできる

リビングは狭すぎず、広すぎず、

互いのスペースを確保しつつも、

いつも互いの存在を忘れずにいられるような

距離感が良い。


江國香織さんがいくつもの週末の中で、

『一人の孤独は気持ちいいのに、二人の孤独は

どうしてこんなにもぞっとするのだろう。』と

書いています。


広すぎるリビングは、冷暖房の効率が悪く、

掃除などのメンテナンスが大変である以上に

孤独を産み出す一因にもなり得ることを

心に留めおくことは、とても大切なことです。


『1人より2人の方が楽しい。』


一人の時間を楽しむことのできる大人だからこそ、

二人で暮らすことの楽しさと大切さを理解できる

のだと思います。








`