こんにちは、Sarahです。

大手住宅メーカー勤務の
インテリアコーディネーターです。


住空間を通して
人を幸せにすることが
インテリアコーディネーターの仕事です


インテリアに興味があり、
自宅をお洒落にしたいと思う方に
インテリアのプロとして
ちょっとしたコツをご紹介します。

例えば旅という非日常の中で
インテリアのヒントを見つけることができます。

滞在したホテルでは真似したいところだけでなく、
不自由を感じたところもすべてチェックして
記録に残しておくと便利です。


〜 金沢アーキテクチャー巡り〜

冬の金沢に出かけました。

兼六園の雪吊り金沢21世紀美術館、鈴木大拙館
などの金沢アーキテクチャー巡りが、
一番の目的です。
併せてアートやカルチャーの茶の湯と和菓子
堪能する 盛りだくさんの旅です。

金沢アーキテクチャー ❶
『金沢駅もてなしドーム』

近代的な全面ガラスドームは
雨や雪の多い金沢らしい配慮です。

続く金沢駅のシンボルは木造建築の『鼓門』。
能楽に使われるがモチーフです。

現代建築と伝統美が共存する街に
ぴったりのゲート、玄関口の佇まいです。


ゲートを出て最初に向かったのは、兼六園。

兼六園の『六』は
『宏大』『幽邃』『人力』『蒼古』『水泉』『羨望』
の六勝を兼ね備えていることが由来だそうです。


『宏大こうだい』広々として開放的。
『幽邃ゆうすい』 物静かで奥深い景色。
『人力じんりき』人の手。
『蒼古そうこ』詫びた様、様子、趣。
『水泉すいせん』池、川、滝。
『羨望せんぼう』高台からの眺め。

『幽邃』『蒼古』耳慣れない言葉ですが、
あらためて日本語の奥深さと美しさに
感銘を受けました。

雪吊り

先端から円錐状にピンと張られた縄が毅然とした
雰囲気です。

青空を背景に職人技が冴えます。

冬枯れの樹木の間から見上げる一筋の雲も
映えています。


時雨亭

抹茶と庭園の両方を楽しむことができる
時雨亭はもともと茶の湯を愉しむために
建てられたそうです。

目の前には長谷池が広がり、
豊かな色彩の中で茶の湯を楽しまれた
加賀藩前田家の美意識の高さと
たっぷりと贅沢な時間の使い方に
思いを馳せざるを得ません。

遥かな時を経て、
同じ場所で同じ景色と時間を
共有することができました。


暮れはじめた兼六園を後にして
金沢城公園に向かいます。
石川門口から川北門を通り
石垣を眺めながら歩いて行きます。

鶴の丸 土塀の構造説明

金沢城公園から坂道を下り、
玉泉院丸庭園

休憩所玉泉庵からは段落ちの滝をはじめ、
22mもある高低差の庭園を一望できます。

ライトアップされた雪吊りが幻想的です。

金沢城三十間長屋もライトアップされています。

金沢アーキテクチャー❷
『石川県政記念しいのき迎賓館』

正面は大正時代に建てられた煉瓦建築ですが
金沢城公園に面している反対側は全面ガラス張り。
正面と対照的な表情が意表をつき、魅力的です。

空の広さと建物、手前の樹木とのバランスが
絶妙に美しい風景です。

人工的な光は温かみのある色が
この景色に映えています。

金沢駅もライトアップされていました。

ホテル日航金沢のロビー



明日は21世紀美術館と鈴木大拙館に行く予定です。