こんにちは、Sarahです。

大手住宅メーカー勤務の
インテリアコーディネーターです。

住空間を通して
人を幸せにすることが
インテリアコーディネーターの仕事です。

インテリアに興味があり
自宅をお洒落にしたいと思う方に
インテリアのプロとして
ちょっとしたコツを紹介していきます。

 〜インテリアを素敵に魅せる
                              3種類の色〜
ファッション雑誌などで紹介されている
全身を3色でまとめるコーディネート。
インテリアにも取り入れることができます。
とてもベーシックなルールだと思います。
ただ、インテリアの場合は3色ではなく、3種類。
ベーシックカラー、アソートカラー、アクセントカラーに分けることができます。

今回はその中でも一番大きな面積を占める
ベーシックカラーについてご説明します。

ベーシックカラーはインテリアのベース(基礎)となる色を指します。
空間の8割(80%)を目安に考えます。
主に床、壁、天井などの内装材と出入り口や物入れなどの扉(建具)の色です。
決して1色ではありません。
あくまでも背景となる色を指します。


ホテルのインテリアを例に挙げて説明します。

少し変則的ですが、この部屋の場合ベーシックカラー
は壁のオフホワイト、天井のシャンパンゴールド、
大きなソファの張り地であるグレイッシュベージュ、加えて扉や枠の色、木製ブラインド、シーリングファンに使われているダークブラウン。
オフホワイトからダークブラウンまでの色幅すべてを含みます。

この部屋のアソートカラーは
ネイビーブルーです。
床材のカーペットの一部と
1人掛けのパーソナルソファ、クッション
ベッドに掛けられたベッドスローなどに使われています。

この部屋で一番印象に残る色がこのネイビーブルー。
窓から見える海や空の色、そして港町神戸のイメージを彷彿させる色です。

アソートカラーのボリュームは約15%を目安に考えるとより効果的に空間が整います。
この数字を意識してください。
ネイビーブルーを印象付けるため、背景色としてのベーシックカラーには大きな役割があります。

自宅のインテリアを考える時、好きなインテリアスタイルを考えることは大切です。
ただ、好きなスタイルがわからない、もしくは考えられない時は好きな色や使いたい色を考えてください。

その色こそがアソートカラーです。

ベーシックカラーはアソートカラーが決まった後、
慎重に考えていくと失敗がないと思います。

最後にこの部屋の5%のアクセントカラーは
オレンジ色です。
ベッドスローのトリミングに使われています。
この色が加わることによってネイビーブルーが
よりくっきりと際立っています。
強調色は本当に少ないボリュームですが、空間を
引き締める役割を果たしてくれます。

今回はベーシックカラーについてお話ししました。
次回は一番大切なアソートカラー(テーマカラー)
についてその選び方をご説明していきます。