こんにちは、Sarahです。


大手住宅メーカー勤務の
インテリアコーディネーターです。

住空間を通して
人を幸せにすることが
インテリアコーディネーターの仕事です。

インテリアに興味があり
自宅をお洒落にしたいと思う方に
インテリアのプロとして
ちょっとしたコツを紹介していきます。

〜『センス』は生まれつきのもの
ではなく、学習によって高められるもの〜

お客様から「あなたは美術大学やデザイン学科で学ばれたのですか?」と聞かれる場合があります。
興味本位ではなく、職業のイメージからそうあって欲しいとの願いを込めての質問なのかもしれません。

私は、インテリアコーディネーターに求められる『センス』の90%は、知識に裏付けされた『セオリー』だと考えています。

持って生まれた感性や美的感覚だけでは、質の高い
アウトプットを導き出すのは難しいと思うからです。

例えば、『感性』を磨く方法の一つとして
美術館に出向くことが挙げられます。
素晴らしい芸術作品は、多くの人に語りかけ、魂を揺さぶるような感動を与えてくれるからです。


ただ、感じ方は人それぞれで正解はありません。
心に強く残る作品もある一方で、何の引っかかりもなく瞬時に忘れ去っていく作品もあります。
『感性』を磨くとは心が動いている状態、心が立ち止まらないことだと私は思います。

芸術家のアウトプットが判断を観る側に委ねるのに対して、私たちインテリアコーディネーターはお客様
 一人ひとりの感性に寄り添い、相手が望む以上のアウトプットを導き出すことが求められます。

白と黒だけで構成されたクールなインテリアが好きな人、天然木の温もりを家全体に望む人、またカラフルで楽しい空間をこよなく愛する人もいればアンティーク家具に囲まれたシャビーシックな部屋に憧れる人もいます。まさに十人十色の世界です。

一方、コーディネーター側も得意不得意だけでなく、好きなインテリア、苦手なインテリアはあります。
どんなインテリアスタイルを望まれた場合でも
お客様から「自分が望んでいたのは、まさにこのイメージです。」という言葉を引き出すことが大切です。

お客様一人ひとりの感性に寄り添うことが
私たちの『センス』の要となります。

センスが良いと評されるためにはまず、
お客様の話をしっかりと聞くことから始まります。
伺った話を基に一つ一つを『セオリー』に照らし合わせ、当てはめていく地道な作業が続きます。

もちろん、持って生まれた感性や美的感覚も
スパイスとして必要かもしれません。
ただそれはしっかりとした土台があっての
アレンジ要素です。

ぶれることのない土台を作るためのツール。
それこそが知識に裏付けされた「セオリー」
だと思います。