こんにちは、Sarahです。
大手住宅メーカーで
インテリアコーディネーターの
仕事をしています。
住空間を通して
人を幸せにする職業が
インテリアコーディネーターです。
インテリアに興味があり
自宅をお洒落にしたいと思う方に
インテリアのプロとして
ちょっとしたコツをご紹介していきます。
インテリアはセオリーを理解すると
時にはプロレベルの成果を得ることができます。
難しく考えないで、まずは私がご紹介する
理論に沿って実践してみてください。
〜インテリア探訪〜夜の風景
インテリアをお洒落に演出するツールの1つに
灯りがあります。
光と陰を上手く使うことで『センスがある』空間を
作ることができます。
今回は宿泊したホテルでこの灯りについて
検証したいと思います。
夕食を終えて、部屋に戻ると、部屋の表情が
全く違うものになっていました。
もちろん、良い意味での変化です。
早速、リビングの窓から神戸港を眺めます。
手前の建物が暗い分、奥の光がよりくっきりと
綺麗に見えています。
光と陰とのコントラストが美しい
インテリアも同じです。
楽しむため、フロアスタンドの灯りは
消しておきます。
光が当たる場所と陰を落としている部分が
部屋全体に奥行きを与えるため、昼間より広さを
感じさせます。
フレーム(額縁)のような効果があり
まるで一枚の絵のようです。
コーナーに置かれた観葉植物には
ピンホールの光を当てています。
フロアスタンドだけをつけてみました。
光の高さに変化をつけると部屋の見え方が
また、変わります。
天井から落ちてくる光と
天井を照らし上げる光は同じ色でも
明るさが違います。
意外に思われるかもしれませんが
天井面を照らし上げる光の方が明るく
感じることが多いと思います。
ダウンライト(埋込み灯)から落ちてくる光です。
ソファの背の部分とデスクの手元を明るく
照らしています。
ホテルライクなインテリアで
最も取り入れたいのがベッドルームの灯りです。
枕元を照らすのは直径の65mm位の小さな
ピンホール型ダウンライト。
ベッドの両側はテーブルスタンドではなく、
天井からペンダントライトを長く下ろしています。
折り上げ天井には照明はありません。
シーリングファンが優雅に風を作っていました。
寝室は唯一天井を見上げる部屋です。
天井面をすっきりシンプルに整えたいと考えた時、
照明器具はノイズ(騒がしい存在)になります。
それはダウンライトでも同じことです。
直径100mmのダウンライトを並べてつけると
まぶしいだけでなく、くり抜かれた穴が
賑やかな印象を与えてしまいます。
天井から落ちる灯りはできるだけ存在感を無くし、
少し暗いかな?ぐらいが丁度良いと思います。
ダウンライトの直径ですが、
65mm〜75mmのタイプも揃っています。
場所によって使い分けることをお勧めします。
光を中心から少し外して付けています。
灯りをつけています。
『適光適所』という言葉があります。
一般的ではありませんか、照明計画をたてる時
そのワードを考えます。
インテリアをセンス良く演出したい時、
一番効果的なのがこの灯りの使い方だと
私は思います。
『陰翳礼讃』
インテリアコーディネーターとして
私が一番大切にしている言葉です。
陰という存在が光に奥行きと深みを与え、
豊かな存在に押し上げてくれます。