こんにちは、Sarahです。
大手住宅メーカーで
インテリアコーディネーターの
仕事をしています。
住空間を通して
人を幸せにする職業が
インテリアコーディネーターだと思います。
インテリアに興味があり
自宅をお洒落にしたいと思う方に
インテリアのプロとして
ちょっとしたコツをご紹介していきます。
インテリアはセオリーを理解すると
時にはプロレベルの成果を得ることができます。
難しく考えないで、まずは私がご紹介する
理論に沿って実践してみてください。
〜5愛猫と暮らすためのソファ選び〜
子どもが生まれるまでの5年間、
当時暮らしていたマンションで猫を飼っていました。
猫と過ごす時間はかけがえのないものでした。
同時に猫がいることで感じていたストレスも
多々ありました。
代表的なものが臭いとツメ研ぎ問題です。
大切にしていたソファの一角を集中攻撃され、
張り地だけでなく、内側のクッション材まで
掻き出されてしまいました。
自宅に帰ってその光景を目の当たりにした時は
ため息しか出てきませんでした。
『猫がいるので・・・』という理由で
おしゃれなソファの購入を躊躇される方は
少なくないと思います。
たしかに、猫がうっとりするような生地を
張って仕上げたソファは彼らの飼い主である
私たちにとっても魅力的です。
だから余計に諦めきれません。
ご自宅で犬と猫を飼われているお客様と
ショールームでソファなど家具の
打ち合わせをしました。
張り地を考えます。
手前左はソファにはめずらしく柄物です。
右手前はソファの王道革サンプルです。
奥はモノクロームの濃淡が美しい。
縦糸と横糸に複雑に色が織り交ぜられていて
ソファのような大きなものに張ると
空間が都会の空気感に包まれます。
綺麗な色、質感、手触りの良いサンプルを前にして
もし、この家にペットがいなければ
このあたりの張り地をお勧めしたのにと
思い悩みます。
ペットと家具を天秤にかけるなんてと
お叱りを受けそうですが、結構悩まれている方が
多いテーマです。
リビングの床はペットに配慮して
黒に近い消炭色のタイルに決めました。
壁の一部は消臭効果のあるエコカラットタイル
で仕上げました。
壁紙と違い、タイルではツメ研ぎもできません。
さてソファの話に戻ります。
『やはりソファは安いものでいいわ。』
猫に爪研ぎをされても惜しくない価格帯のもの。
人によって違うとは思いますが、
最初から捨てるつもりで支払う¥10.000は
決して安くはありません。
また、最初から大切にしないと決めてかかるのは
ソファに対しても失礼な気がします。
お客様にご紹介した張り地は
東レの人工スェードです。
しっかりと織られているため、
ツメが滑ってひっかかりません。
ツメ研ぎが難しい素材です。
大きめのクッションは同じダークグレィですが、
小さめのクッションを二つをアクセントにしました。
素材は光沢のある美しいベルベット。
色はボルドーと深いブルーグリーンを各1つずつ。
決して安いソファではないですが、
張り地をカバーリングタイプにすることで
汚れたら洗えるという安心感を手に入れました。
肝心の張り地ですが、今回ご紹介したように
今はペット用の生地も用意されています。
最後にオプションで撥水加工をかければ完成。
いつまでも綺麗に使うことができます。
最上の座り心地を大切なパートナーたちと
堪能してください。