こんにちは、Sarahです。

大手住宅メーカーで
インテリアコーディネーターの
仕事をしています。

住空間を通して
人を幸せにする職業
インテリアコーディネーターだと思います。

インテリアに興味があり
自宅をお洒落にしたいと思う方に
インテリアのプロとして
ちょっとしたコツをご紹介していきます。


3水廻り〜トイレ〜

水周りとは一般的に
浴室、洗面所、トイレを指します。

今はユニットバスが主流のため、
浴室はメーカーの選択と
壁面パネルと浴槽のカラーセレクト
くらいになります。

写真撮影の機会に見せていただくのですが
小物まで気配りされた浴室は
ぐんとグレードアップして見えます。

浴室はカビが発生しやすい場所です。
小物はなるべく少なめに
引き算で考えると洗練された印象になります。

どんなインテリアにも共通して言えることは
この引き算の考え方。


例えば、浴室には必要最低限のものだけを
厳選して置くようにしてください。

モノクロームでまとめた浴室には、
そのイメージを壊さないように
色味を抑えたシャンプーボトル類を並べると
浴室の空気感がまとまります。

この空気感のまとまりという言葉を
私は大切にしています。

インテリアのと説明されることも
ありますが、理論的なに対して
空気感はもっと感覚的なものだと思います。
この話はまた別の機会に。

洗面所も浴室同様
湿気が多く、カビの発生しやすいスペースです。
浴室同様、引き算のインテリアで。

洗面化粧台とミラーキャビネットの間を
タイルで仕上げるのも素敵です。
壁紙より水に強いため、機能性も上がります。

モザイクガラスタイル
30cm×30cmの大きさで現場に
入ってきます。
並べて貼るとこんなにおしゃれにまとまります。

洗面所の床をタイルにする場合は
ご予算次第ですが、床暖房の採用をお勧めします。

床暖房を入れない場合には
LIXILリクシルのサーモタイルをチェックして
みてください。
タイルの表面がひんやりとしないように
工夫されています。
サンプルで触り比べることをお勧めします。

水廻りの中で一番個性を出し易いのが
次にご紹介するトイレ空間です。

玄関ホールと同じタイルを貼った
ゲスト用のトイレ。
収納は濃い色で空間を引き締めています。

トイレ手摺を敢えて設けず、
カウンタ収納が手すりを兼ねています。
カウンター上に手をついて
立ち上がるイメージです。

水廻り専用樹脂の床材を貼りました。
木目調の柄です。
壁紙は焦げ茶色にゴールドの和柄
手洗いカウンターの色はチェリー色。
和テイストでまとめています。

ゲスト用のトイレには
手洗いカウンターを設置して
手がきちんと洗える心遣いをしました。

手すりはスタンダードなI型を
L型に変え、よりつかまりやすい工夫を
しています。

鏡は女性ゲストへの配慮です。

床タイルを六角形の個性的なデザインに
しています。

壁紙を変える
天井仕上げを変える
床材を変える
内装の仕上げや色を変えると  
一畳強の空間に個性や遊びという
空気感を持たせることができます。

1枚目と3枚目のトイレは
ともに床がタイル仕上げ、
壁は塗装仕上げです。

アートを飾るため、白い壁にこだわりました。

さてお気付きになられたと思いますが
どのトイレにも
カバーやマットの類は置いていません。
今の便座は標準装備で暖房機能がついている
ことも多く、カバーの必要性はほぼありません。

またトイレマットはタイル仕上げの床を
覆い隠すだけでなく、
臭いの原因の一つになってしまいます。
余計なものは足さない。
引き算の考え方です。

何も足さないシンプルな空間だからこそ、
アートが映えます。

静かな場所で誰にも邪魔されることなく、
作品と向かい合うことができます。

最後に風水の話を少しだけ。
風水の考え方で取り入れたいのは
水廻りは常に清潔を心掛けることが
大切だという教えです。 

あたりまえのことですが、
なかなか実行できないことを
前向きな強制力で背中を押してくれる。
風水は有り難い考え方だと思います。

次回はタイルについて
お話させていただきます。