[ガン治療]食道がん「のどの違和感」が出る前に見つける方法とは

 

 

■ [ガン治療]食道がん「のどの違和感」が出る前に見つける方法とは

 

●耳鼻科で異常なしの場合、次の行動が重要に

 

経済評論家で、東洋経済オンラインでも人気連載「新競馬好きエコノミストの市場深読み劇場」で執筆されていた山崎元さん(65歳)が1月1日、お亡くなりになりました。山崎さんを死に至らしめた原因は「食道がん」でした。

 

食道がんとは、どんながんなのでしょうか?YouTubeの『がん防災チャンネル』などでガン情報を発信する宮崎善仁会病院腫瘍内科の押川勝太郎医師にお話を聞きました。

 

国立がん研究センターのガン情報サービスによりますと、1年間で食道がんと診断された人の数は2万6000人強(2019年)、亡くなった人は約1万人(2020年)です。罹患者数、死亡者数とも女性より男性に多いです。5年相対生存率(2009~2011年)は、41.5 %です。

 

 

 

著名人では山崎さんのほか、秋野暢子さん、野口五郎さん、堀ちえみさんなども食道がんを患ったことを公表しています。

 

 

●山崎さんはのどの調子に異変を感じた

 

山崎さんが自身のガンについてつづったコラム「『癌』になって、考えたこと、感じたこと」によりますと、2022年6月頃、のどの調子が悪くなり耳鼻科で診てもらっています。

 

「食道がんの初発症状は大きく、狭窄(のどが狭くなる)が3割、嚥下困難(飲み込みが悪くなる)が2割、胸痛が1割です。症状がない人も2割程度います」と押川医師が言います。のどの症状を耳鼻科で診てもらったことがきっかけで、食道がんが発見されるケースは、けっこうあるそうです。

 

ここで大事になるのは、耳鼻科で「異常がない」と言われたあとの行動です。そのまま放っておくか、そこから次の行動に移せるかで、大きく違ってきます。

 

食道とのど(咽頭・口頭)は同じ場所にあるが別の器官であり、診療科が違います。そのため、耳鼻科で食道がんが見つかることはほぼありません。

 

「耳鼻科で『問題なし』になったときに、多くの場合、診てくれた耳鼻科医が、『これはもしかしたら食道に異常があるかもしれない、食道のガンかもしれない』と、消化器内科の受診を勧めてくれます。しかし、そうではないケースもあります。その場合でも、患者さん自身が自ら気づいて消化器内科を受診することが、きわめて重要です」(押川医師)

 

症状がある場合、すでにガンが進行している可能性が高いです。

 

「食道がんもほかの多くの消化器がんと同様、内側の粘膜に発生して、そこから広がっていきます。ただし、胃や大腸と違って食道の外側には、ソーセージの皮のような漿膜(しょうまく)という組織がなく、壁が薄い。症状があるときにはすでに食道の壁にガンがもぐり込んでいて、リンパ節転移が起こっていることも少なくないのです」(押川医師)

 

 

●食道がんは無症状でも発見可能

 

では、症状がない段階で食道がんを見つけることはできないのでしょうか?

 

これに対し押川医師は、「無症状のうちに見つけることもできる」と答えます。

 

ガンを無症状の段階で見つけるには、ガン検診が有用ですが、そもそも食道がんは、5大がん(胃がん、大腸がん、肺がん、乳がん、子宮頸がん)で実施されている「国が推奨するがん検診」の対象になっていません。しかし、これをうまく利用すれば、食道でも無症状のガンを見つけられるそうです。

 

「胃がん検診のときに、食道も診てもらうのです。食道がんは、ガンそのものを内視鏡という『目』で見ることができ、早期発見が可能なガンでもあるのです」(押川医師)

 

胃がん検診は、50歳以上になったら2年に1回受けることが勧められています。以前はバリウム検査(胃造影検査)が主でしたが、今は胃カメラ(上部消化管内視鏡)による検診が推奨されています。

 

胃カメラには鼻から入れる経鼻と、口から入れる経口があり、いずれも食道を通って胃に到達します。つまり、食道も胃がん検診のついでに、診てもらうことが可能です。

 

「しかも今は内視鏡診断の技術も進んで、食道がんを早期で見つけられるNBI(Narrow Band Imaging)という特殊光を用いた検査が普及しています。ガンになる前の『前ガン病変』でも見つけられます」(押川医師)

 

胃がん検診で食道を診てもらう際にも「重大なポイントがある」と押川医師は言います。それは、検診時に「食道も『念入りに』診てください」と医師に伝えることです。特に「念入り」という言葉は必ず伝えたほうがよいとのことです。

 

胃カメラを呑む目的は、あくまでも胃がんのチェックにあります。医師の意識が食道がんに向いていなければ、異常を見すごしてしまうこともありえます。

 

また、同じ胃カメラでも胃がんを見つける技術と、食道がんを見つける技術は少し違います。押川医師によりますと、特殊な方法を用いなければ早期がんが見つけにくいこともあり、食道がんのほうが難易度は高いのです。

 

したがって、受診者が自らお願いしなければ、食道はさっと見て終わり、ですまされてしまう可能性があります。

 

 

●50歳以上、お酒やタバコを嗜む人は要注意

 

なかでも食道を「念入りに診てもらったほうがいい」のは、食道がんのリスクが高い人、具体的には、50歳以上の男性です。

 

ガンは細胞の遺伝子変異が原因で起こりますが、食道がんも例外ではありません。実際、加齢によって食道の粘膜の細胞に遺伝子変異が生じていることも確かめられています。

 

若くても、お酒をよく飲む人、熱い飲み物をよく飲む人、タバコを吸う人は気をつけたほうがいいとのことです。これらの刺激が加齢による遺伝子変異に上乗せされ、ガンのリスクを高めてしまうからです。

 

特に飲酒については、「ウイスキーなどの蒸留酒を、ロックやストレートで飲む人は要注意」(押川医師)といいます。チェイサーで水を飲んでいたとしても、肝臓などほかの臓器へのダメージは減らせますが、食道への刺激回避に関しては意味をなしません。

 

もう1つ「昔はお酒が弱かったけれど、だんだん飲めるようになった人」や「お酒を飲むと顔が赤くなる人」も注意が必要です。

 

アルコールの分解能力には個人差があります。ALDH2(2型アルデヒド脱水素酵素)という分解酵素が多い、あるいは働きが強い人は酒に強く、分解酵素がほとんどない、あるいは弱い人は酒に弱く、ほとんど飲めません。

 

問題はこの中間にあたる、アルコール分解酵素がそこそこある、そこそこ働く人です。

 

「分解酵素がそこそこある人は、だんだんと飲めるようにもなります。ただ、このタイプは飲酒によって食道がんになるリスクが上がります。ですから、酒には強くなったけれど、飲むと顔が赤くなる人は気をつけたほうがいいでしょう」(押川医師)

 

 

●禁酒で食道がん発症の予防が可能

 

飲酒と食道がんの関係については、昨年12月、興味深い研究結果を京都大学大学院医学研究科の武藤学教授らが報告しています。禁酒や節酒(お酒を控える)で、食道がんの発症が予防できることが、世界で初めて明らかになったのです。

 

この研究では、胃カメラで食道がんの前ガン病変が確認された232人に禁酒指導を実施しました。すると、禁酒が成功したグループの10%程度が前ガン病変に改善が見られました。一方、禁酒ができなかったグループでは改善が見られたのは2%でした。

 

「このほかにも、食道がんの手術後に禁酒できた人は、禁酒できなかった人よりも予後がよいといった結果も出ています。いずれにしても、リスクを減らしたいのであれば、お酒との付き合い方を見直すことが大切です」(押川医師)

 

年々、罹患者が増えている食道がんですが、亡くなる人はあまり増えていません。押川医師は「進行がんでも、長期生存が見込める患者が少し増えている」と話します。

 

食道がんの治療は、早期であれば内視鏡による切除が標準治療です。進行がんでは、抗がん剤治療→手術が標準的で、やや効果は劣りますが、抗がん剤+放射線治療(化学放射線療法)も選択できます。

 

「今は、免疫チェックポイント阻害薬の普及で、ステージ4でも長期生存する人たちが出てきています。食道がんの治療は、手術にしても、抗がん剤にしても、どちらかというとつらい部類に入る。それに耐えられる体力があるかどうかが、長期生存の肝といっても過言ではない」と押川医師は言います。

 

そして体力と同じくらい必要となるのが、お金です。

 

免疫チェックポイント阻害薬など効く薬の登場もあって、昨今のガン治療は高額化しています。しかもこうした薬は年単位で継続する必要があります。長く生きられるようになったからこそ、ガン治療による経済的な負担はガン患者や家族に大きくのしかかります。

 

 

●「ガンの経済毒性」が新たな問題に

 

保険診療や高度療養費制度で自己負担分が減っても厳しいと感じる人は多く、お金がないために治療をあきらめたり、途中で治療をやめたりする人が出てきています。これを昨今は、「ガンの経済毒性」と呼び、新たな問題となっています。

 

「こうした経済毒性を含め、もっとわれわれはガンに備えたほうがいい」というのが、押川医師の「ガン防災」主張です。

 

「防災とは、災害に対する知識と情報を得て、避難経路をしっかり確保すること。ガンでも同じ考え方ができます。昨今は多くの著名人がガンを公表しています。もちろん専門家ではない人の知識を鵜呑みにするのは避けなければなりませんが、それを機にガンやガンの周辺情報についてアップデートすることは大事です」(押川医師)

 

 

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