[ガン検診]”無痛MRI乳がん検診”でわかることとは?日本人女性向きな理由も

 

 

■ [ガン検診]”無痛MRI乳がん検診”でわかることとは?日本人女性向きな理由も

 

乳がん検診の一つ「無痛MRI乳がん検診(ドゥイブス・サーチ)」はまだ新しいこともあって、一般的にあまり知られていません。従来の手法と比べてどのような特徴があるのでしょうか?検診を受けてわかることとは?

 

Seeds Clinic 新宿三丁目院長の石田先生に話をお聞きしました。

 

 

●一般的に乳がん検診にはどのような手法がある? それぞれの特徴は?

 

Q: 乳がん検診にはどのような方法がありますか?

 

A石田先生: 一般的に、多く行われているのがマンモグラフィと超音波検査です。マンモグラフィは乳房をX線で撮影して、乳腺内のしこりやカルシウムが乳腺のなかで石灰化したものを見つける検査。一方、超音波検査は乳房に超音波を当てて内部の様子を観察する検査です。

 

 

Q: マンモグラフィも超音波検査もわかることは同じですか?

 

A石田先生: マンモグラフィで観察する項目は、主に三つあります。一つ目は乳腺の歪み。二つ目は腫瘤影。三つ目は細かな石灰化です。乳腺に歪みや引きつれがある場合は、腫瘍によってそのような状態になっていることが疑われます。また、白い腫瘤影や細かい石灰化の影を映すことで、しこりを作らない乳がんを見つけることもできます。

 

 

Q: 超音波検査では、何がわかるのですか?

 

A石田先生: 超音波検査では、乳房内部に腫瘤があるかどうか、ある場合にはその大きさや性状などがわかります。またその腫瘤が良性か悪性かも、ある程度判別することができます。

 

 

Q: それぞれ特徴が異なるのですね。

 

A石田先生: マンモグラフィでも超音波検査でも石灰化はわかりますが、歪みや引きつれはマンモグラフィの方がわかりやすい。一方、超音波はマンモグラフィに比べて腫瘍の形状や性質を詳しく調べることができるので、しこりの内容物などがわかりやすい。それぞれ、得意とする分野が異なるのです。

 

 

Q: そのほか、両者の違いはありますか?

 

A石田先生: マンモグラフィのメリットは、小さい石灰化を検出できるということ。しかしマンモグラフィの場合、乳房が小さい人はきっちり挟み込まれるため、痛みを感じることもあります。その場合には超音波検査の方が適しています。このように年齢や体格などにより、どちらが適しているか異なるので特徴を把握して選択すると良いと思います。

 

 

●無痛MRI乳がん検診(ドゥイブス・サーチ)とは? どのような検診?

 

Q: 現在行われている乳がん検診は、その2つが中心ですか?

 

A石田先生: いいえ、新しい検査方法に「無痛MRI乳がん検診(ドゥイブス・サーチ)」というものがあります。これは簡単にいうと、高性能のMRIを活用した乳がん検診のことです。

 

 

Q: もう少し、無痛MRI乳がん検査について教えてください。

 

A石田先生: 無痛MRI乳がん検診とは、従来のMRIを改良して乳がん検診に応用した検査法のことです。特徴は、悪性腫瘍(乳がん)に特化して病態の精度を高く把握できるということ。そのため、正確に乳がんを診断することができます。

 

 

Q: どのような特徴があるのですか?

 

A石田先生: まず、検査をするときには乳房型にくり抜かれたベッドにうつ伏せになるので圧迫されることがなく、痛みもありません。また、検査着やTシャツを着たまま受けられるので、他人に胸を見られる心配もありません。そのほか放射線被曝がゼロという特徴もあります。

 

 

Q: ガンを発見する精度はどれくらいですか?

 

A石田先生: 研究によれば、無痛MRI乳がん検診は平均的なマンモグラフィに比べ、ガン発見率が5倍以上だったという結果もあります。ただし、マンモグラフィと比べて無痛MRI乳がん検診はまだ母数が少ないので一概に比べることはできませんが、単純に比較すると、無痛MRI乳がん検診はガンを発見する精度が非常に高いと言えます。

 

 

Q: なぜ、そんなに精度が高いのですか?

 

A石田先生: 50歳くらいまでの女性は乳腺が豊富に存在します。その状態でマンモグラフィの検査を受けると、乳房の中央部が白く写ってしまいます。これを高濃度乳房といいますが、マンモグラフィではガンも白く写るため、読影者の技量が大きく反映されやすいのです。一方、無痛MRI乳がん検診ではガンが黒く写るので、読影者の技量に左右されにくいという利点があります。

 

 

●無痛MRI乳がん検診でわかることは? 日本人に向いている?
 

Q:乳腺に影響されないため、ガンの判別がつきやすいのですね。

A石田先生:特に日本人女性は乳腺が発達していて、欧米人に比べて高濃度乳房の人が多いのです。50歳以下では80%近くが高濃度乳房であるという研究結果もあります。そのため、無痛MRI乳がん検診は日本人に適した検査法であるということが言えます。

 

Q:日本人向きなのですね。

A石田先生:それから、日本人の乳房は欧米人に比べて小さいことが多いのですが、乳房のサイズは検査に影響を与えません。その点からも、無痛MRI乳がん検診は日本人に適していると言えるでしょう。


Q:ほかに、無痛MRI乳がん検診にはどのようなメリットがありますか?

A石田先生:特徴として「死角が少ない」ということが挙げられます。従来のマンモグラフィや超音波検査では乳房の奥を撮影することが難しかったのですが、無痛MRI乳がん検診ではそうした死角が少ないと言えます。そのため見落としも少なくなり、ガンの早期発見につながるのです。また、検査時間も15分程度です。


Q:短時間で、しかも痛みや恥ずかしさもなく受けられるのはいいですね。

A石田先生:特に無痛MRI乳がん検診は30歳以上におすすめです。なぜかというと、30歳くらいから乳がんの発症数が上昇するからです。通常自治体が行っている乳がん検診は40歳以上が対象ですが、それを待っていたのでは早期の乳がんを見逃してしまうこともあります。特に、血縁関係に乳がんの人がいる場合には、30代のうちから検診を受けておいた方が良いのです。また、30代や40代は高濃度乳房の人が多いので、若い人にはぜひ無痛MRI乳がん検診を受けてほしいですね。

Q:最後に、メッセージがあれば。

A石田先生:現在、日本では、女性の9人に1人が乳がんを発症しています。決して乳がんは珍しい疾患ではなく、20代や30代でもリスクがあります。そのため、まずは乳がん検診を受けることが大切。マンモグラフィでも超音波検査でも、もちろん無痛MRI乳がん検診でも構いません。とにかくなんでもいいので、ガン検診を受ける習慣を持つことが大切です。そのなかで、自分の年齢や体格などに合った検査方法を選んでほしいと思います。無痛MRI乳がん検診という手法が加わったことで、検診の選択肢にバリエーションが増えました。ぜひ、ご自分にあったものを選択し、検診を習慣化してほしいと思います。

 

 

●まとめ

 

自治体の乳がん検診は40歳以上が対象ですが、実際は20代や30代でもガンを発症する人がいます。特に30歳代までのAYA世代に発症するガンは生活を一変させるだけでなく、本人や周囲の精神状態にも大きく影響します。 ぜひ、「まだ若いから大丈夫」ではなく、定期的に乳がん検診を受ける習慣をつけましょう。

 

 

■教えて下さったのは…石田二郎 先生

 

Seeds Clinic 新宿三丁目/1982年東京医科大学卒業。アリゾナ大学放射線科留学を経て、東京医科大学放射線医学教室講師、埼玉県済生会川口総合病院放射線科主任部長、泰山医学院(中国山東省)客員教授などを歴任。医療法人永仁会 所沢PET画像診断クリニック(現・永仁会シーズクリニック)院長を経て医療法人永仁会理事長に着任。日本専門医機構認定放射線科専門医、PET核医学認定医、日本医師会認定産業医、肺がんCT検診認定医師、検診マンモグラフィ読影認定医師。

 

 

 

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