[ガン治療]定期的にやるだけで寿命が3~8年延びる…ガンが劇的に寛解した人に共通の習慣

 

 

■ [ガン治療]定期的にやるだけで寿命が3~8年延びる…ガンが劇的に寛解した人に共通の習慣とは

 

全米で23万部のベストセラー本を著したガン研究者ケリー・ターナー氏は、ガンが劇的に寛解した1500以上の症例を分析しました。世界中の数百人ものがんサバイバーたちにインタビューした結果、奇跡的な回復を遂げたガン患者たちには、ある共通点があることがわかりました。そのうちの一つが、「運動」でした――。

 

※本稿は、ケリー・ターナー『がんが自然に治る10の習慣』(プレジデント社)の一部です。

 

 

●ガンの根治に運動は不可欠

 

私たちは運動が身体にいいことを知っています。たとえガン患者であっても、運動が健康にいいということは明らかでしょう。しかし、ガンと身体活動の関係は近年まで、研究者や患者、メディアの注目を集めませんでした。たとえば、「運動とガン」に関する書籍をインターネットで検索してみると、「食事とガン」に関する書籍の4分の1ほどです。

 

私がガンの劇的な寛解(根治)について最初に研究したとき、運動はがんサバイバーが実践する治癒要因の一つとして挙がっていました。しかし、すべてのサバイバーが実践している要因ではなかったので、最初の論文や本には、最も一般的な治癒要因の一つには入れませんでした。これは、私が調査した人々の多くが、治癒の過程の初期で、運動ができないほど身体が弱っていたからだと思われます。

 

体力がつくにつれて多くの人が身体を動かすようになり、健康が戻ってくると全員が定期的に運動したり身体を動かすようになりました。病気の最中には、病気や治療による身体的負担のために運動ができなかったかもしれませんが、じつは運動は長期的な寛解に不可欠なものだったのです。

 

過去の劇的寛解の症例を見直し、私の前著『がんが自然に治る生き方』の出版後に寄せられた新しい症例を分析した結果、劇的寛解を遂げた人たちは、体力が回復すると同時に何らかの身体活動や運動を生活に取り入れていることがわかりました。これが、劇的寛解の症例に共通する10番目の要因として、運動を含めるようになった理由です。

 

 

●毎日、身体を動かすだけでいい

 

運動を身体活動として捉え直すとよいかもしれません。私の初期の研究では、サバイバーの多くは、毎日の散歩や動作を運動とは考えていなかったため、インタビューの中で運動について触れることはありませんでした。

 

元マラソンランナーにしてトライアスロン選手、ジム愛好家、ヨガのマスターでもあったトレイシーを例にとってみましょう。トレイシーは、かつて自分が運動とみなすものに高いハードルを設定していました。彼女は病気でどん底のとき、身体が痛くて以前のトレーニングができなくなったので、まったく運動ができない時期だと考えていました。一番弱っていたときは、道を歩くのもやっとだったそうです。

 

しかし、その間に少しでも身体を動かしていたかと尋ねると、彼女は「道を歩けるところまで歩いて、少し休んで、引き返して家に帰る」というような、体力を維持するためのちょっとした運動をしていたことを思い出しました。しかし、それは運動でもなければ、治療の一環でもありませんでした。生きるために彼女がしていたことだったのです。

 

病気が重いときは簡単な用事を済ませるだけでも体力を消耗するため、身体活動になることがあります。トレイシーは治療中に、2時間の昼寝をせずに、同じ日にスーパーと図書館の両方に行けたとき、ちょっとしたお祝いをしたことを覚えています。この話からわかるのは、運動は形式的なものや激しいものである必要はないということです。特別な服装も、ジムの会員になる必要もありません。毎日、身体を動かすだけでいいのです。

 

 

●ステージⅣの膵臓がんからの生還

 

前著『がんが自然に治る生き方』が出版されて以来、私たちはウェブサイトRadicalRemission.comを通じて、さらに多くのサバイバーから連絡をもらっています。その一人が、ニュージーランドのトレマネです。

 

トレマネは、2012年にステージ4の膵臓すいぞうがんと診断されました。診断前は屋内サッカーや週2~3回のジム通い、ビーチでのブギーボード、ヨガなど、とても健康的で活動的でした。しかし、主治医のたった一言で、彼の人生は一変しました。

 

「末期がんだと告げられたんです。腫瘍が胃と肺を圧迫していて、これ以上広げないために、動くのをやめるようにと言われたんです。だから私は身体を動かすのをやめました。思い返すと、それは間違いだったと思います。

 

それからわずか1年後、この段階で私は死ぬことはないのだと悟りました。回復するでもなく、死ぬでもない、ただ生きている状態だったのです。そして、その穴から抜け出させてくれたものの一つが、運動だったのです。

 

1年間、身体を動かすのをやめていたのですが、これは間違いだと思ったんです。このままではいけない。じっとしているのは性に合わなかったのです。それで毎日、仕事が終わったあとに1ブロック歩くようにしました。そして1年半後、またヨガをはじめたんです」

 

トレマネの例で興味深いのは、彼は診断後、医師からやめるように言われるまで定期的に運動していたことです。幸運にも、彼は直感に従って1年後に運動を再開し、それが(ほかの9つの劇的寛解の治癒要因の実践とともに)劇的寛解を達成するのに役立ったと信じています。

 

幸い、トレマネの直感は最新の科学的研究と一致していて、中程度から強度の運動が、ガン患者の治癒をサポートするための最善の方法の一つであることが示されています。

 

 

●アメリカでは週150分の中程度の運動が推奨されている
 

私たちは生きている限り、身体を動かさなくてはなりませんし、運動は私たちをより健康にしてくれることがわかっています。1996年には、運動不足が国民的な健康危機を引き起こしていることを懸念したアメリカ公衆衛生局の長官が、運動が健康にいいことを示す、数十年にわたる研究をまとめた複数の研究機関の報告書を発表しています。

どんな運動でも、やらないよりはマシです。2008年に発表された公衆衛生局の長官による二つ目の報告書では、さらに一歩踏み込み、6歳以上のすべてのアメリカ人が運動により本質的な健康効果を得るために、週150分の中程度の運動、または週75分の激しい運動のいずれかをするよう推奨しています。

2018年に発表された第三の報告書「アメリカ人のための身体活動ガイドライン」では、あらゆる人種や民族の男女、幼児から高齢者、妊娠中や産後の女性、慢性疾患や障害を抱えている人、慢性疾患のリスクを減らしたい人など、すべての人の健康は身体活動によって改善されると結論付けました。さらに、慢性疾患や障害(ガンなど)を持つ成人は、何としても運動不足を避け、何ができるかを医師に相談すべきであると述べています。

 


●定期的な運動は寿命を3~8年延ばす
 

また、最近の研究では、肥満が世界的に蔓延していることがわかっています。肥満は予防可能な死因の第1位であり、直接的かつ深刻な発がんリスクをもたらします。実際、肥満であることは、喫煙や高血圧、高コレステロール、糖尿病よりも致命的ですが、ありがたいことに運動と健康的な食事は、肥満と闘うための最初の防衛線となります。

以下は、科学的に証明された運動の利点のほんの一部です。


・早死にするリスクを減らす
・心臓病やガンで死亡するリスクを減らす
・糖尿病の発症リスクを減らす
・高血圧の発症リスクを減らす、すでに高血圧の人の血圧を下げる
・うつ病や不安な感情を減らす
・健康的な体重を維持する
・健康な骨、筋肉、関節をつくり維持する
・寿命を延ばす


 

最後の項目は、強調する価値があります。最近の研究によると、定期的な運動は、運動量や開始時期にもよりますが、寿命を3~8年延ばすとされます。反対に、1日中ソファに座ってテレビを観る、いわゆる“カウチポテト”でいると身体を壊すという研究結果もあります。

100万人以上を対象としたメタ分析の研究によると、中強度(1日合計60~75分)の運動をする人は、座っている時間が長いことにともなう死亡リスクの増加を解消できることがわかりました(ただし、座っている時間の多くがテレビを見ている時間の場合はリスクが残ります)。つまり、1日中デスクワークをしなければならないとしても、座りっぱなしによる健康への悪影響は運動によって克服できますが、一晩中テレビを見続けていると、そうした健康上のメリットはなくなってしまうのです。

 

 

●運動はガン患者を強くする
 

ガン患者やがんサバイバーに対する運動の効果を調査した最初の研究は、1980年代に発表されました。それ以来、国立がん研究所、アメリカがん協会、アメリカスポーツ医学会(ACSM)は、ガン治療中の運動は安全で実行可能であるだけでなく、治療中の身体機能を改善し、疲労を軽減し、生活の質(QOL)を高められると決定的に結論づけています。2018年、ACSMは円卓会議を開催して最新の研究をレビューし、ガンの予防とコントロールの一形態としての運動に関する推奨事項を更新。ガンの予防、治療支援、再発抑制、生存率向上における運動の有効性を示すエビデンスが増えています。最大の課題は、ガンになったときの運動の利点について広く伝え、ガン専門医が患者と運動について話し合えるように教育していくことです。

ご想像のとおり、ガンを患っている人は運動をしたほうが、運動しない人よりも強くなります。前立腺がんの患者を対象としたある研究では、短時間の運動により、運動をしなかった前立腺がん患者と比べて筋肉量や筋力、身体機能、バランスが大幅に改善することが明らかになりました。

 

 

●ガン治療による副作用を軽減する
 

運動はガン患者を強くするだけでなく、従来のガン治療による副作用を軽減するのにも役立ちます。たとえば、ある研究では化学療法を受けている乳がんや大腸がんの患者に、1日1万歩のウォーキングを指示しました。その結果、歩かなかったグループに比べ、歩いた患者たちは治療による副作用が大幅に軽く、痛みや腫はれも少なく、運動能力も向上しました。

別の研究では、化学療法と並行して運動をした乳がん患者を調査しています。運動をしなかったグループと比較して、運動している人は炎症性バイオマーカーのレベルが低下し、神経認知機能を維持することができました。運動のおかげで、炎症と化学療法による認知機能障害、いわゆる「ケモブレイン」が軽減されました。

そのほかの数多くの研究でも、運動が治療中のガン患者の生活の質を向上させることが示されています。その中には、身体イメージ/自尊心、睡眠の質、社会的機能、セクシュアリティ、疲労や痛みのレベル、感情の豊かさ(とくに運動はうつや不安を著しく軽減します)などが含まれます。

生活の質を向上させることは重要ですが、運動が人体、とくにガンを治そうとしている人の身体に具体的にどのような影響を与えるのか、疑問に思うかもしれません。運動は、ガン患者の身体に、以下のような生理学的変化をもたらすことが研究により示されています。


・炎症の抑制
・インスリン抵抗性の低下
・免疫細胞の活性化と数の増加
・リンパ系におけるリンパ液の流れの増加
・消化器官が毒素にさらされるのを抑制する機能の向上
・インスリンやエストロゲンなどのホルモンレベルの低下
・酸素の供給と利用の改善
・ミトコンドリアの生合成の増加
・肥満の解消



これらの用語になじみがなくても、ガン患者やすべての人が経験できる、非常にポジティブな身体的変化であることは理解いただけるでしょう。そのため、アメリカがん協会では、すべてのガン患者に運動することを推奨しており、寝たきりの患者の場合には理学療法を勧めています。

 

 

●運動はガンの再発や死亡リスクを低減させる
 

ガン患者にとって最も興味深いのは、運動が特定のガンの再発や死亡のリスクを低減させることを示した数多くの研究でしょう。これらの研究では、運動が乳がんや大腸がん、前立腺がん、子宮体がん、卵巣がん、肺がんの死亡リスクを大幅に低下させることがわかっています。そのうちの一つでは、自転車やテニス、ジョギング、水泳などの適度な運動を週3時間以上することにより、前立腺がんの男性の生存率が大幅に改善することがわかったと結論付けています。

別の研究では、乳がんの女性が週に1時間だけ、平均時速2~3マイル(時速約3~5キロメートル)のペースで歩いた場合、身体活動の少ない女性に比べて、乳がんによる死亡リスクが最大49%低下することが示されました。

大腸がん患者を対象とした大規模な研究では、余暇の身体活動(テニス、ゴルフ、自転車、水泳、ガーデニング、早歩き、ダンス、エアロビクス、ジョギングなど)をしている人は、していない人に比べて死亡リスクが31%低く、これは診断前に運動していたかどうかには関係ありませんでした(現在、運動をしておらず、望みがないと思っているかもしれない人々にとって勇気づけられるニュースです)。

これらの研究やそのほかの多くの研究は、ガンで死亡する確率を大幅に減らしたいのであれば、理想的には毎日、身体を動かす必要があることを示しています。

 


●運動は身体の免疫システムを活性化させる
 

これまでの運動とガンに関する研究の大半は、がんサバイバーが再発を防ぐためにできること、ガン患者が従来の治療の副作用を軽減するためにできることとして、運動に焦点が当てられてきました。しかし、最近になって、運動が放射線や化学療法などの従来のガン治療に対する反応を直接的に改善する可能性があることを示す証拠が見つかっています。

そのうちの一つに、大腸がんを患ったマウスを6週間にわたって調査した研究があります。片方のマウス群は運動のために回し車に乗せ、一方のマウス群は乗せませんでした。すると、運動したマウスはミトコンドリアが特異的に変化し、腫瘍の成長を遅らせたのに対し、運動しなかったマウスの腫瘍は通常の速度で成長したのです。

運動は腫瘍細胞と戦うために身体の免疫システムを活性化させます。別の研究では、車輪の上を走って運動したマウスは、腫瘍の成長を60%抑え、アドレナリンやナチュラルキラー(NK)細胞、免疫システムの機能を高め、腫瘍の治癒を促進しました。

 

 

●筋肉量の減少がガン患者を衰弱させる

運動にはさまざまな種類があり、治療中や寛解期のガン患者にとってそれぞれ独自の効果があります。有酸素運動や筋力トレーニングは何十年も前からおこなわれていますが、近年、関心が高まっているのは、高強度インターバル・トレーニングやリンパトレーニングです。ここでは、これらの一般的な運動の種類と、それぞれに関連する研究の概要について説明します。

 

運動といえば、有酸素運動を思い浮かべる人が多いでしょう。エアロビックという言葉は「酸素に関する」という意味なので、有酸素運動というのは酸素摂取量を増やす運動全般を指します。歩く、走る、泳ぐ、自転車に乗るといった運動は筋肉により多くの酸素を供給するために、より深く、より速い呼吸を必要とするので有酸素運動となります。有酸素運動は最もよく研究されている運動形態で、これまで述べてきたようなあらゆる運動効果をもたらします。

 

重りを持ち上げたり、抵抗バンドを引っ張ったりする筋力トレーニングは、何世紀にもわたってされてきた身体活動の一種ですが、ガン患者を対象とした研究がおこなわれるようになったのはごく最近です。150ポンド(約70キログラム)のベンチプレスができるようになる必要はないので、心配しないでください。

 

研究によると、1、2、3ポンド(約0.5~1.4キログラム)のダンベルを定期的に使用すると、筋肉量の維持に効果的であることが示されています。化学療法や放射線療法を受けるがん患者を最も衰弱させる副作用は、筋肉量の減少とそれにともなう体力の低下です。その結果、生活の質を低下させ、日常生活に大きな支障をきたす可能性があります。

 

このテーマに関して実施された大規模な研究報告では、化学療法と放射線療法を受けているガン患者に対する筋力トレーニングは、治療に関連する副作用を減らし、筋力を大幅に増やし、低体重を維持し、体脂肪率を減らす安全な運動であると結論づけています。

 

 

■ ケリー・ターナー博士

 

ガン研究者。腫瘍内科学領域の研究者。ハーバード大学で学士号、カリフォルニア大学バークレー校で博士号を取得。過去15 年にわたり10 カ国で研究をおこない、1500以上の劇的寛解の症例を分析してきた。著書『Radical Remission』はニューヨーク・タイムズ紙でベストセラーとなり、現在22 カ国語に翻訳されている。RadicalRemission.com のRadical Remission Project の創設者であり、患者やその愛する人のために、コースやワークショップ、治癒の物語の無料データベースを提供している。また、劇的寛解に関する科学的研究を促進することを使命とする非営利団体、ラディカル・リミッション財団の創設者でもある。

 

 

 

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