不動産バブルだと思っていたけど | 〜 Que Sera、Sara 〜

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楽に生きるってどういうこと?

ここ数年、引越しをするかどうか迷っている間に、

アメリカの不動産はあっという間に高騰していきました。

 

コロナで市場が動かなくなるだろう、との予想に反して、

都会から田舎に移動する人が急増。

 

不動産価格は、びっくりするほど上がっていきました。

 

ちょうど市場最低の金利が続いていたので、

ローンも借りやすかったし。

 

そこで急に金利が爆上げになって、

今や住宅ローンの金利は7%とかだったりするわけですが、

それでも、まだ買いたい人がいるんですよね。

 

ここ1、2年、

ZillowとかRedfinなどの、住宅サイトをみていたのですが、

ちょっと立地のいい地方都市なんか、

リストに上がって1週間も経たないうちに、

家が売れていくんです。

 

うちの近所もご多分にもれず、たくさん売りに出ていて、

みんなすごいなーと思っていました。

 

それが、もしかしたら、間違ったサイトの見方をしていたのかも、

と先日気がつきました。

 

ひょんなことから、フォークロージャー(抵当差し押さえ)の物件がわかるサイトを見つけ、

家の近所も、かなり差し押さえ物件があることを知ったんです。

 

州にもよりますが、アメリカの不動産は、

かなり個人情報がダダ漏れです。

 

渡辺直美のニューヨークの不動産情報はわからなくても、

野沢直子のサンフランシスコの家の情報は、普通に検索できます。

 

所有者の名前や売買金額の歴史、ローンを組んでいるのか、固定資産税はいくらか、

そんなことまでわかります。

 

そして差し押さえされた情報もわかります。

 

Zillow やRedfinで検索していたときには、

ものすごく物件が載っていて、景気いいな、と思っていたのですが、

実はその中に、差し押さえになるスレスレの物件も混じっていたんです。

 

景気がいいどころか、みんな首絞まってるんじゃん。

 

ローンが払えなかった人

固定資産税を滞納した人

リバースモーゲージの払い戻しの人

 

ざっくりですが、差し押さえの内容もわかります。

 

何年も固定資産税の値上がりはなかったのに、

さすがに今年も値上がりです。

 

その固定資産税も、高額。

 

年間1万ドル(ざっくり100万円以上)は普通になりつつあり、

私の友達は、2万ドル(ざっくり200万円以上)払っているらしいです。

(マンハッタンなら、もっとするでしょうね。)

 

アメリカで家を買うなんて、

もはや夢。

 

うちの近所も、インド人と中国人に占拠されつつあります。

(オープンハウスも、8割インド人と中国人しか来ない、と不動産屋が言ってました。)

 

彼らはローンを組まず、キャッシュで払うので、もう太刀打ちできません。

 

うちの近所でも、本当にボロボロの家が、結構な金額で売れていくので、

ほんとみんな金持ちだな、と思っていたのですが、

いま調べてみると、実はすでにオーナーが銀行だったり、

デベロッパーが入っていたりして、普通の売買ではなかったんですね。

 

もちろんそんな家は、とっとと取り壊されて、

1軒家が、2軒家と生まれ変わり、

値段もぐっと跳ね上がって売りに出されます。

 

そして、そこの固定資産税も、元々の税金の4倍(新築価格が2軒分)になるので、

タウンとしても潤う。

 

結局不動産バブルで割を食うのは、

一般市民ということです。

 

解せぬ。