私の足はズキズキなんて可愛いもんじゃなくて、激痛に変わっていた。
明るくなった正体をしりたいけど顔はあげなかった。
すると、急に体が持ち上がり
半回転してお姫様だっこをされた。
―――そのやり方は乱暴に見えるが、優しさにつまっていた。―――
私が顔をあげてみると仲井君の顔があった。
「大丈夫か?」
私は本当は大丈夫じゃないけど頷いた。
「無理すんな」
そう言われるとこらえていた嗚咽がでてきた。
私は泣きじゃくっていたが仲井君が保健室に連れて行ってくれたから、その後は順調?だった。
足は結局捻挫だった。
すぐ治ると言われ、あの激痛はなんだったのかと思いながら、私は仲井君の所へ歩いている。
お礼を言わなければならないから
「この前はありがとう!」
「いいよ―」
軽い返事すぎる気もするが
とりあえずお礼も言ったので
私はその場を立ち去ろうと思い振り返った。
「もう大丈夫なのか?」
そんな声がして私は体の向きを仲井君に向けた。
「うん もう歩けるし‥」
「そっか!よかったな!」
満面の笑みでそう言われて、
私の胸がまた、締め付けられるようになった。
でも私は笑っていた。
「うん!ほんまにありがとうね☆」
「おう」
その夜、初めて仲井君からメールがきた。
内容は『明日の用意を教えて』だけど、すごく嬉しかった。
最近は仲井君の事を考えるだけで胸が締め付けられる。
私は、この締め付けられる正体をしりたかった。
――――彩華って仲井が好きなん?――――
友達に言われた言葉を思い出した。
この締め付けられるのが『好き』と言うことなら‥‥
私は仲井君が好きなんだ‥‥‥