佐野由美さんと言う方をご存知でしょうか?
先日、人権学習の授業の中でこの方のドキュメンタリー映像を見ることになりました。
With・・・「若き女性美術作家の生涯」 というものです。
彼女は、あの阪神大震災でガレキの中から命拾いしました。
そして、多くの人々から支えられたなかで、彼女は自分自身を知り、命の大切さを知り、美術作家であることを、自分の使命であると決意したのです。
彼女は大学卒業と同時に一年間の期限でネパールへ渡りました。
ネパールの貧困地区の小学校で美術教師になり、絵や工作・折り紙などを通じ、子供たち、家族の方、町の人と明るく触れ合っていくなかで、人々との愛を育みました。
佐野由美さんが描いた絵は、ネパールの子供たちや人々の人物画を、町や建物を背景にして絵がかれています。
とても力強い絵です。
その絵は、子供たちや人々の心が現れていました。
作品が誰かの心を動かすとしたら、それが作者にとっても作品にとっても一番の喜びであると思います。
その彼女は今、この世にはいません。
日本に帰る数日前に、事故で天に召されたのです。
作品は彼女がいない今でも、人々の心に訴え続けています。
いいえ。
彼女の遺した作品たちのなかで、彼女は生きているのかもしれません。
この映像を見て、泣いてしまいました。
心のなかにある何かがあふれてしまったのかもしれません。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。