春先に生まれたのでしょうか?子猫の新患さんが何件か来てくださいました。超子猫で保護されたSちゃんもすくすくと育ち、2度目のワクチンに来院されました。飼主さんに大切に育てられている子猫たちを見ていると、嬉しくてついほほが緩んでしまいます。

 

昔はシンシアの裏の川沿いの草むらにはよく子猫を見かけたのですが、ここ数年はほとんど見かけなくなりました。耳カットを施された成猫が数匹見かけるだけです。TNRが進んだ結果なのでしょう、子猫がいないのは寂しいけれど良い結果だと思っています。以前(とても捕まりそうもない離れた距離で)外の子猫を見かけると、可愛いと思うと同時に、決して幸せではなかろうその子の未来を思うと辛く切なくなったものです。

 

殺処分するのではなく!不幸な子猫が生まれなくなることで、ゆっくりと穏やかに不幸なノラ猫が減っていくのです。もしかしたら、これはすごいことなのではないでしょうか?もちろんまだまだTNRが行き届かない地域や、多頭飼育崩壊などでは問題が山積していることもあるでしょう。しかし地道にコツコツと保護活動を続けておられる方々や団体、啓蒙により新たに活動を始められる方も増えていることを思うと、未来に希望が持てる気がします。シンシアも頑張らねば…。

 

動物の殺処分は最後で最後の砦、私たち人間は知恵を絞ってできるだけ動物を傷つけない道を模索していきたいものです。