優先順位を決めて情報を処理している

 

選択的注意とは、世の中に溢れているたくさんの情報の中から自分にとって最も興味のある重要な情報を取捨選択優先順位を決めて情報処理をすることで人はこれを無意識下で行っています。そして自分にとって特に重要ではないと判断した情報は無視されます。無視された情報の内容に大きな変化があっても気付きにくい現象を変化盲と言います。

 

選択的注意はカクテルパーティー効果でよく知られています。この効果は、人が大勢いて騒がしいパーティー会場の様な状況であっても、少し離れたグループ内で自分が話題にされていればその内容を聞き取ることが出来るというものです。カクテルパーティー効果は聴覚に関してですが、視覚による場合もあります。街中や車内でみかける広告などは常日頃意識している情報へと自然に目が行きます。以前、紫色の自動車はあまり見かけないなと思った矢先に、頻繁に紫色の車を見るようになった事がありました、あれはこの選択的注意の現象だったのでしょう。

 

 まとめ

 

あらゆる情報の中から無意識的に選択してくれる便利な現象ではありますが、それ以外の無視した情報の中にも有益な情報があるかもしれません。この選択的注意の現象を知る事で、普段あまり注意を向けない事柄を意識する事によって、思っても見ない驚きの情報が飛び込んで来る可能性もありますね。