人は自分を想起させるものに無意識に引き寄せられる
潜在的自己中心性とは、自分の名前やイニシャル、誕生日などの関連するものを好意的に評価する傾向にある心理です。ベルギーの心理学者ジョセフ・ヌッティーは、人は無意識に自分の名前を好み、自分の名前に含まれている文字に対しても好意的に評価する傾向があることをネームレター効果と提唱しています。
友人、職業・居住地、商品、ブランドなどさまざまな選択をする際に、人は無意識的に自分の名前に関連したものに引き付けられる傾向があります。イースタン・ミシガン大学のマディ・シーゲルは、自分の名前と似ている人を親友として選んでいる人は調査の結果44.6%におよぶと示唆しました。
職業においては、歯科医(デンティスト)は、自分の名前やイニシャルにDが付く人が多く、弁護士(ロイヤー)は、Rが付く人が統計的に多い事が米国の社会心理学者らによって報告されています。
まとめ
このように、自分の名前やイニシャルに関連する事象に対して無意識に好意的に反応し選択している事が少なく無いようです。今後さまざまな選択をする際にこれらを意識し考慮して判断してみようと思います。