自分を中心に物事を捉える傾向がある

 

自己中心性バイアスは、カナダのウォータールー大学の社会心理学者であるミッシェル・ロスが「どちらが家事を多く負担していると思うか」を37組の夫婦に聞き取り調査したしたところ夫・妻のどちらも自分の方が負担が多いと感じているという傾向があるという結果でした。これらの事から人は他人がとった行動よりも自分の行動の方が貢献していると過大評価し易いという心理を1979年に提唱しました。

 

自分の行動を過大評価し易い要因として、情報量の偏り自尊感情の保護が挙げられます。前者は当然のこととして自分の行動の背景にある心理的・物理的な情報を認識できますが他者の行動に関する情報は限定的です。後者は自尊心の高い人ほど、この自己中心性バイアスが働きやすく、どのような状況であっても「自分が一番貢献している」と思い込む傾向が強いようです。