自己実現するもっとも簡単な方法!
理想の姿を自己暗示することで自己実現する
自己暗示とは、自分自身に与える暗示のことです。19世紀後半から20世紀前半に活躍したフランスの薬剤師だったエミール・クーエは「自己催眠(暗示療法)」の創始者として世界的に有名です。意識的に良い自己暗示をすることで想像を絶するさまざまな効果をもたらすことを立証しています。
脳にインプットされた願望は実現する
大脳にある側坐核は、目的や希望を実現させるために脳全体に指令を出し目的達成を担う役割をしています。指令を受けてアドレナリン系(A6神経系)が脳全体を活性させ脳と体が目的達成に向かって総動員されます。このように人間の脳は意識するしないにかかわらず目的を達成されるようにできています。
強い欲求をもった願望は実現する
脳の背側(間脳上部)に存在する内分泌器官の松果体あたりに網目状神経(繊維)があります。この網目状神経は自分が必要とする情報とそうでない情報とを振り分ける役割をしています。網目状神経が拾ったものだけを具現化するため、強い欲求をもった願望は実現しますが、強く望まないものは切り捨てられ実現されません。
自己暗示の効果は立証されている
ワシントン大学の社会心理学者アンソニー・グリーンワルドの実験では、約300人の半数の人に自尊心が高まる音声を、残り半数の人に記憶力を高める音声を5週間毎日聞き続けてもらったところ、約50%の人が効果があったと回答しました。
しかしこの実験で本当に興味深いのは、半数の人に自尊心が高まる音声であると言いながら実際は記憶力を高める音声を渡し、残りの半分の人には記憶力が高まる音声であると実際は自尊心が高まる音声を渡していたのです。これらのことから聞き続けた音声の内容にあまり意味が無くても半数の人は効果を実感し人の思い込みによる自己暗示の効果があることが立証されています。
まとめ
自己暗示は、自分の願望がいかに重要であるかを網目状神経にアピールする役割をします。その願望を側坐核がキャッチしアドレナリン系(A6神経系)へ伝えられ脳と体が無意識下で目的達成のために活躍します。理想の姿を脳にインプットするだけで思い描いたとおりに自己実現することを可能にします。
参考文献…「暗示で心と体を癒しなさい!」著者:エミール・クーエ 出版社・かんき出版
参考文献…「運命は『口ぐせ』で決まる 著者:佐藤富雄 出版社・三笠書房