意識出来ない影響を受けている


精神科医で心理学者のジークムント・フロイトは、自分では認識できない無意識があるという概念を明確に唱えた事で有名ですが、無意識的に別のことの知覚に影響するプライミング効果は、これを如実に表しています。

 

プライミング効果とは、ある出来事の刺激が次の出来事の刺激に影響を与える事です。例えばCMで見た商品をお店でよく見かける様な気がしますが、これは商品広告を事前に見ることで刺激され影響を受けている為です。ある研究では、家族との関係性を尋ねた時に温かい飲み物を持っている場合は好意的に表現し、冷たい飲み物を持っている場合は少し好ましくない意見を述べる等の違いを示唆しています。そしてビジネスの取引上では、硬い椅子に座っている時の方が人は強硬な交渉を行い、柔らかいソファに座っている場合は譲歩しがちである事も明らかになっています。