ユング心理学のタイプ論から分かる8つの性格
スイスの心理学者・精神科医のカール・グスタフ・ユングは、深層心理学の研究者で人の心の無意識の働きを説いた事で有名です。人には幾つもの性格的側面があり、環境や条件によってそれらの側面が抑圧されている場合があると説いています。抑圧とは自分が見たくないものを意識の奥深くに追いやる無意識的な行為です。自分が抑圧した部分を知る事は容易ではない為、人は自分自身を理解しているつもりであっても実際は思い込んだ認識をしている場合が多々あります。
本来の自分を客観的に認識するのにユングの8つの心理機能で構成されるタイプ論が役に立つかもしれません。人は皆、各々内面的な特性に違いがある為それらを認識する事によって自己理解・他者理解が得易くなります。
各タイプの概要
- 外向思考タイプ…合理的・論理性重視、客観的に物事を分析し理論を求める
- 内向思考タイプ…抽象的・観念的な物事の論理性を思索・理屈を先行する
- 外向感情タイプ…人に対する共感能力が高く感情表現が豊か・親和欲求が高い
- 内向感情タイプ…協調的・内包感情型・自分の気持ちに敏感・自分の価値観重視
- 外向感覚タイプ…五感優位型・物事の観察眼に優れる・時間間隔に鋭敏
- 内向感覚タイプ…物へのこだわりが強い・自分の感覚世界重視・自己完結
- 外向直観タイプ…アイデア・発想力が豊か・本質的な把握が得意・高い洞察力
- 内向直観タイプ…人や社会の根本原理に閃きを得易い・独創的な発想・神秘主義