母乳育児は哺乳類の本能。
「母乳育児で育てたい」と思うのは当たり前の感情です。
わたしは母乳育児にこだわっているわけでも、母乳信者でもありません(母乳信者ってイヤな言葉ですよね)。
でも、ときに悲しくなることがあります。
それは、
理詰めで母乳育児を考えるパパに出会った時。
もちろん夫婦で話し合うことはとっても大事。
だけど、
その内容は
母乳育児だよー!!!
「母乳育児」は、理論で考えたらうまくいくものではありません。
体の感覚で「なんとなくこんな感じ」をつかみながらコツをつかむとうまくいくんです。
でもパパは「母乳育児の感覚」を経験しないため、つい理論で解決しようとする傾向があります。
たとえば、
「栄養学的には何分吸わせたら正解か」とか
「何分吸ったら、赤ちゃんが眠るのか」とか
「母乳だけでも成長できる根拠は」とか。
…えっと、それって考えなくてもいいんだけれど💦
中には、がんばっているママに向かって、
「オレは心配して聞いているだけ」と困らせた挙句に夫婦げんか…という話を数えきれないほど聞きました。
ときには
「さら助産院が信用できない!」と言われてしまうことも…。
ああ、泣きたい
大切なお子さんのことが心配なお気持ちは十分に理解できます。
だけど!
その内容は母乳育児!!
パパが逆立ちしても代わることができないこと!
夫婦げんかに発展した後にママが疲れ果てて、
「頑張りたいけれど、ケンカしたくないからもうギブアップ…」という経緯になることも…。
さらには、この経緯に満足するパパもいて、
「ほら、やっぱり母乳じゃ無理だったんだよ」
「ミルクならオレが飲ませられるから」となることも…(おいおい💦)。
ねえパパ、ちょっと考えてみて?
パパが頑張ったことはママの力になっていたと思う?
「ママを混乱させただけ」で「不安にさせただけ」なんじゃない?
わたしたちは誰もが「一度も経験したことがないことを理論で解決する」ことは難しいのではないでしょうか。
たとえば、サーフィンで考えてみると分かりやすいはずです。
波の高さやボードの長さをネットでたくさん検索して知識を得たらサーフィンができるわけではありません。
もしも初めてのサーフィンに挑戦しているときに、理屈をいろいろ言われたらどう思うでしょうか。
「ネットにはこう書いてあった」「〇〇さんはこう言っていた」「本当にそのやり方でいいのか」と言われ続けたらうまくいくでしょうか…。
これと同じなんです。
初めての母乳育児を頑張っている時にパパにしてほしいこと。
それは、優しく見守る応援。
パパには理論ではなく、ママを「まるごと」受け止めて支えてあげてほしい。
具体的には、
「母乳が足りていない気がする」とママが心配していたら、
「○○の症状なら足りないのかも」
「ネットにはこう書いてある」という理論よりも、
「きっと大丈夫だよー」
「おいしいもの食べたらきっと出るよ」
「すぐに飲むようになるよ、きっと」と、ママをゆるめてあげてほしい。
または、
「マッサージしようか?」
「赤ちゃんを抱っこしてるから、お風呂ゆっくり入ってねー」のように、ママがホッとできるようにサポートしてほしい。
もしママから、
「わからないくせに気楽なことを言わないで!」と言われてしまったとしても、
「ごめんごめん」
「まあ、焦らずのんびりいこうよ」と、大きく包み込んでほしい。
パパがこのようにゆるくサポートしたほうが、
ママが安心して母乳育児がうまくいくことが圧倒的に多いんです!
パパが安心を与えるタイプだと、ふしぎなくらいにうまくいく。
そして不安のピークが過ぎてから、
「あの時のパパの言葉で、なんとかなると思えた」
「パパが支えてくれたから、安心していられたんです」
「うちの人、器が大きいなって♡」…
こーんなお惚気をお聞きすることも♡
人間だれしも「経験していないこと」を理論で解決するのは困難。
ましてや女性特有の母乳育児ならなおさら。
妻が母乳育児に悩んでいるときにパパにしてほしいこと、
それは
不安や心細さやピリピリやモヤモヤを受け止めて、
ママが安心できるように包み込むこと!
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だからこそ、なんです♡
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