さら助産院を開業したのは2009年5月。

たくさんのママや赤ちゃんに関わってきました。

 

中には、お二人目、三人目…六人目まで。

家族が増えたり、離婚や再婚や、ご家族の歴史を見守れることが喜びです。

 

助産院でママたちが笑っているのは嬉しいし、

ママ友が増えるお手伝いをしたり、

そのママ友どうしが仲良くなっていく過程を見守るのも嬉しい。

 

初めてお越しになったときはこわばった表情だったのに、だんだん柔らかい表情に変わっていくのを見るのは嬉しい。

 

 

 

母乳のこと、離乳食、だっこやおんぶ、生活リズム…

赤ちゃん育児全般どんなことにも対応したいから、常に学びや研鑽に努めています。

 

でも、どれだけ全力でかかわっても、

やるせなくて、悲しくなることもあります。

 

それはたとえば、気持ちが通じ合えない時。


初めてお越しになる時点で、ネットやほかの助産師から得た情報がこんがらがっている方がいます。

 

知識が少ないのではなくて得すぎていて、

「脳内知識が飽和状態」期間が長い方へは言葉が届きません。

 

そして、脳内知識がこんがらがっているから相談内容もバラバラ。


何を話しても、「でも」「だって」「だけど」が続いて届かない。

 

細心の配慮をしながら対応しても、

すでに脳内が飽和状態だから、ラクなやり方を提案しても変えることが難しい。

 

たとえ、

体中がバキバキな姿勢で授乳をしていても、数か月の習慣を変えるには時間がかかります。すぐには変わりません。

 

だからあえて、段階を踏んでひとつずつお伝えしようと試みても、能面のような表情はほぐれない。


そして、

「やってみたけどできなかったので」とか

「もうわかったのでキャンセルします」とか

 

わたしのプランがいっさい伝わることなく

伝える予定だった内容に及ぶこともなく

その方の育児がラクになることもなく

何も変わらないままに強制終了されてしまう。

 

とてつもない無力感💦

 

こういう方にお会いすると、プライベートの時間も頭から離れなくなります。

眠れなくなったり、食べられなくなったり、心を持っていかれてしまう。

 

その人の育児は何も変わっていない。

むしろ、さらに混乱させてしまったのではないか…という心配で。

 

こういうことはごくごく稀で、年にお一人くらいですが、

 

毎日ママたちの笑顔に触れているからこそ、

余計に際立って気になってたまらない。

 

 

わたしにだって感情がある。

大事に思って関わって、気持ちが伝わらないのは悲しい。

 

小さな助産院だから、おひとりおひとりとのかかわりを大事にしたい。

 

幸せになっていただきたいと、心から思っています。

 

 

ママたちの育児を応援するのが喜びだし、

地域の中で育児の駆け込み寺になれていたら本望です。

 

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ブログに書くときは、

個人が特定できないように数か月のタイムラグを設けています。

もしかして私のこと?と思ったとしても、それは100%気のせいです。

 

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安全安心なパルシステムさん。

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わたしも加入しています(好きなのはプリン)。

 

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