母乳育児中のお薬、心配ですよね。

 

赤ちゃんに影響するんじゃないか。

なにかあったらどうしよう。

薬を飲まずにがまんしようかな…

 

そんな相談をよく受けます。

 

じつは、

風邪薬、胃薬、下痢止め、解熱剤、抗生剤…

 

母乳育児中に飲んでも

ほとんどのお薬は安全なんです。

 

母乳に移行するのは、ごくごく微量だけ。

 

ときに低体重で生まれた赤ちゃんには影響することもありますが、これは出生直後だけのこと。

 

 

しかし、残念ながら、

 

「授乳中に安全な薬はないから授乳をやめるように」

「ミルクにすればいい」

そのように言う医師もいます。

 

もしそのように言われたら、病院を変えて相談するのも選択肢のひとつ。

 

実際、母乳と薬に詳しい専門医は少数なのが現実なんです。

 

 

 

そして、

授乳中にお薬を処方されたときに、ママでも調べられると安心ですよね。

 

信頼できるサイトをご紹介します。

 

母乳に安全なお薬かを調べられるサイト
 
 

大分県医師会作成「母乳と薬ハンドブック」 

 

LactMed 

アメリカ国立医学図書館の英文サイト。

「L1安全⇔L5内服回避」のようにレベルで確認できます。

確認したところ、現在日本からのダウンロードに制限がかかっていました。英語に自信がある方、教えてくださーい!

 

 

 

また、

ドラッグストアで購入できる市販薬は心配いりません。

 

風邪薬、胃薬、下痢止め、痛み止め…すべてOK。

 

もし市販薬の添付文書に「授乳を控えてください」と書いてあったとしても、これは「動物実験」による「母乳移行データ」に過ぎません。

 

「実は安全」というお薬がたくさん存在するのはそのため。

 


赤ちゃんのカラダは完成しているので、将来に影響することはありません。

 

「もし何かあったら」の何かとは、下痢や眠気が出る程度のこと。

 

心配だからと母乳を飲ませなければ、おっぱいががちがちになって乳腺炎になるリスクもあります。

 

不用意に心配しなくていいように、

信頼できるサイトで調べて、安心してお薬を飲んでくださいね。

 

ジェネリックなどで調べにくい場合は、助産院でもお調べするのでお声かけてください(通院している方限定)。

 

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直井亜紀の書籍です。

 

ご家庭で伝えるときの性やいのちについて、マンガでわかりやすく書きました。

 

 

思春期の性の情報だけではなく、夫婦関係などジェンダーについても書いています。

 

 

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医療系専門誌の医学書院さんで、助産師さん対象セミナーをします。

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素敵な助産師さんとお会いできるのを楽しみにしています。