「赤ちゃん=マシュマロお肌」を想像しますが、
実は、生まれた直後はマシュマロ肌ではないんです。
お写真は、生後8日目の女の子の背中。
この子のように
背中にびっしり毛が生えているのが、新生児のお肌の特徴です。
こんなに毛深くて、将来悩まないかなあ。
女の子なのに、毛深くて困った!
このように心配するパパママもいらっしゃいますが、
将来の毛深さとは、全く関係ありません!
実はこの毛は、赤ちゃんの体を守る特別な毛。
すごいヒミツがあるんです。
ママのおなかの中にいたとき、赤ちゃんは24時間羊水のなかで過ごしていました。
そのとき、
からだがふやけないための工夫として、体に脂がついていました。
その脂の名は、
胎脂(たいし)。
胎脂は、水分を抱え込む保水性にすぐれています。
(成分は、分岐脂肪酸コレステロールエステル)
妊娠18週ごろに全身を覆いはじめ、体が成熟するにつれ減っていきます。
胎脂は、白くてペトーッとした脂のクリーム。
このクリームが簡単にはがれないために毛が生えているんです。
早産で生まれた子には胎脂がたくさんついていて、
予定日前後に生まれた子の方が少ないのはこのため。
この世に誕生して、呼吸をする環境に慣れたころになると自然に抜けていきます。
まさに、赤ちゃんを守るための
生命の神秘!!
命の神秘を知れば知るほど感激します。
***********
直井亜紀の書籍です。
**********
医療系専門誌の医学書院さんで、助産師さん対象セミナーをします。
コンサルを含むアドバンスセミナーへのステップアップもあります。
素敵な助産師さんのご受講をお待ちしています。