「外出先の授乳は授乳室でするものだ」
そう考える人が多いと思います。
そんな外出先の授乳について、忘れられないできことについて書きます。
数年前のお祭りでのできごと(コロナ前)。
運営テントの中から、男性が怒鳴っている声が聞こえてきました。
「授乳室がないなんてどういうことだ!」
「ガキが泣いてるのにかわいそうだろう!」
「カミさんがチチ飲ませられねーだろ」
「おめーら、授乳室も用意してねーのか!」
品のない言葉を、大声で怒鳴りちらす男性。
大きな声に驚いて集まる運営の人たち…。
バタバタと運営テントの中についたてが運び込まれ、その前にふんぞり返ってすわっている男性。
大勢の人が参加しているお祭り会場の運営テントが、
たった1組の授乳夫婦に占領されてしまいました。
まるで、男性が、
「今から妻がおっぱい出しますよ!」
「今からうちの子がおっぱい吸いますよ!」
そんなふうに
みんなに聞こえる大きな声で言いふらした気がして、
わたしまで
恥ずかしくなりました。
だってそこは、お祭りの運営テント。
授乳室どころか、多目的トイレやオムツ替えスペースだってない。
授乳室がないのは想像がつく場所なのに。
わざわざ大声で、「おっぱい出す場所はどこだ!」って言わなくてもいいのになって。
赤ちゃんが泣きだしたなら、目立たないように飲ませちゃえばいいのに。
その方がよっぽど恥ずかしくないのに。
みんなそんなに見てないのに。
まわりに迷惑かけて「チチ飲ます」って叫んで…。
恥ずかしい。
当時のことは、今でもありありと思い出します。
外出先でスマートに授乳ができると、お出かけのハードルがグンと下がる。
- 外出先に授乳室がないからミルク
- 授乳室を探しに歩きまわる
- いっしょに出かけた人たちを待たせて授乳
これらをよく見かけるけれど、
やり方によっては、電車の中でも公園でも母乳を飲ませられるんです。
「お外で母乳飲ませている人なんて見たことない!」のは、
上手にしているから分からないだけ。
※さら助産院赤ちゃん遠足のお写真
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授乳服を試着しながらの授乳体験もできるので、気軽にお声かけくださいね。
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直井亜紀の書籍です。