西宮神社の伝統神事「福男選び」は、今年も中止になってしまいました。
鍛えた体の男性たちが疾走する、わくわくする神事。
楽しみにしていたので、残念です。
わたしは神社めぐりが大好きです。
日本は八百万の神の国で、
妊娠や出産には、神様との密接なつながりがたくさんあると気づきました。
たとえば
神社の奥にまつられているのは「お宮」。
精子たちが目指すのは、子の宮である「子宮」。
赤ちゃんが生まれるときに通るのは「産道」。
神社の「お宮」に進むときに通るのは「参道」。
陣痛とは、神が通る「神通」が語源なのだとか。
神社の参道に進むときにくぐる鳥居は、女性の太ももをあらわしている…という説も(諸説あり)。
また、伝統的な神事にも、妊娠のヒミツが隠れているようです。
たとえば、
西宮神社で福男に選ばれるのはたったのひとりだけ。
受精するときに卵子へたどりつく精子もひとつ(双子ちゃんや三つ子ちゃんのこともありますが)。
福男たちが目指すのは「お宮」。
お宮をめざし男性が猛ダッシュするようすは、卵子を目指す精子そのもの。
諏訪神社の御柱祭りも同じ。
我が我がと御柱を目指す男性たち。
このような伝統神事は昔から男性限定で、
荒々しくて、危険も伴う。
死者が出ることもある。
そして、選ばれるのは超難関。
2018年の福男の倍率は、5000倍。
でもね。
妊娠につながる精子の疾走は、数億!!!
桁が違う…。
おまけに、伝統神事に出られるチャンスは何度かあるけれど
妊娠につながることができる精子のチャンスは、一生に数回だけ。
こう考えると
わたしたちがこの世に生を受けた確率って、
天文学的な確率!!
福男になるより、
さらに超超超難関!!
改めて、妊娠の奇跡を感じます。
※参考「全国の開運神社案内」深見東州著
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直井亜紀の書籍です。