わたしは柴犬が大好き。
実は、飼い始めたときは興味がありませんでした。
小学生の娘と八潮市に転入してきたとき、
「引っ越してきたばかりで友だちがいないから」と、せがまれて飼い始めた犬。
それがももたろうです。
今では13歳の高齢犬となり、
吐き戻しが増えて食欲がなく、元気がなくなっていきました。
ある日のこと。
「あと1~2週間の寿命かもしれません」
獣医さんに余命診断を受けたのです。
いつかこういう日が来るかもしれないと思っていたけれど、心の準備ができていない。
家族で話し合い、
シフト制のように、1匹だけになる時間がないように見守りました。
毎日毎日たくさん話しかけて、
たくさん散歩して、
抱きしめながら「大好きだよ」って言い続けて…。
そうしたら、
奇跡がおきました。
ももたろうがどんどん元気になったのです。
余命診断の日が過ぎても全然元気。
回復した心当たりは
「だいすきだよ」
「ありがとう」
「かわいいね」
毎日毎日言い続けていたこと?
老犬にこんな回復力があるなんて。
狐につままれたような感覚。
もしかしたらももたろうは、
毎日「だいすき」「かわいい」って言われるから、
自分の名前が
「ももたろう・だいすき・かわいい」になったって思っているかも。
「だいすき!」って呼んでも返事をするようになった(笑)。
これからも「だいすき」って言い続けるね。
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直井亜紀の著書です。