発達障がいがあるお子さんの保護者さん方へ、
「家庭での性教育」についてお話しする機会をいただきました。
今回お話しした翔和学園さんは、
進学や進級、不登校…また、
発達障がいなどをもつ若者たちが通っていて、
年齢は8歳から30歳以上までと幅広い学校です。
事前に、先生とたくさん話し合いました。
たとえば…
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発達障がいの子どもたちには、
「明確」で「わかりやすい」、具体的な説明があったほうがい。
「何歳になったらセックスしていい?」と聞かれたらどうこたえる?
結婚しない子もいるだろう。
いや、そもそも、
この子たちに一番伝えたいことは何だろう。
そして、そのことを
保護者さんと、どう共有したらいいのだろうか…。
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そして、
「性犯罪加害者にも被害者にもしない」
ここを最優先して話そう!!
ポイントを明確にしよう!
そう決めて当日を迎えました。
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◆「さわっていいよ」「さわらないでほしい」を、決められるのは自分だけだよ
◆相手は何と言った?
「いやだ」と言わなかったのは、「いいよ」と同じじゃないよ
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当たり前のようだけれど
大人でも
「ちょっとくらいいいよね」とか
「このくらいのことで怒らなくてもいいのに」とか
「ふざけているだけ」とか
あいまいになっていることがある。
とくに発達障がいの子どもの場合は、
素直すぎるがゆえに悪意に気がつけない、
相手の気持ちを想像することがむつかしい…
翔和学園さんでは
子どもたちが想像しやすいような事例をもとに、
「こういうときはどうしたらいいと思う?」を投げかけるプログラムを取り入れているそうです。
今回の保護者さん向け講座では、
匿名で意見交換できる流れを作ってくださいました。
いろんな保護者さんの意見を読みながら答えていくリアルライブ。
ご感想の一部から。
男の子の父親です。
どう「性教育」をすればよいのか悩んでいました。
「性教育」というと、「妊娠・避妊」など行動面での方法論的なものをイメージしていました(枝葉末節にこだわっていました...)。
「性教育」というのがその子の成長に合わせて個別に対応する必要があると聞けて、非常に有意義でした。
性教育は、簡単に語れるものではなく、正確な情報や知識、家庭の見守り、愛情が不可欠な事がわかりました。今は、ネットでの情報が氾濫しているので心配です。先生方が正しく発信しても、不正確で身勝手な欲望に基づく情報に惑わされ流されていくのではないかと心配です。
愛情いっぱいの講演だと感じました。熱弁に励まされました。
「子供にはいつも笑っていてほしい。ありのままで尊重される存在であってほしい」というお言葉、我が子もそうあって欲しいと心から思いました。
生まれてきた時のエピソードを伝える事は、低くなりがちな自尊感情を高めていくために有効だと思いました。
わたし自身
支援学校でお話させていただくのは初体験。
わたし自身が生徒さんたちの特性を理解できているだろうか…。
そして、
「理解したい」と思い、想像力をめぐらせ続けていました。
そして、気がついたことは
性別
年齢
発達障がい
生きづらさ…
どんな人も尊重しあえる社会になるには
「あなたを理解したい」
と想像しあうことなのだと。
自分が考える「ふつう」を「常識」を当てはめるのではなく
想像しあえる社会になったら、いろんな人が生きやすくなる。
そんな思いを受け止めてくれた保護者さんのコメントがうれしい。
性教育をかなり構えて考えていましたが、つまりは人間の尊厳の教育なのだと感じました。ありがとうございました。
わたし自身もたくさん考える機会になりました。
まだまだ学びたい!
南先生、大変お世話になりました。
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