愛知県西尾市の「赤ちゃん遺棄事件」裁判。
20歳の女の子が妊娠し、
妊娠を告げたとたん男性と連絡がとれなくなり、
産婦人科では同意書に男性のサインがないと中絶を断られ、
誰にも相談できず、
学校の先生に「お腹大きくない?」と聞かれても便秘とごまかして、
通学中に陣痛が始まり
公衆トイレへ駈け込んで出産し、
赤ちゃんを植え込みに放置して死亡させた…
という事件。
カレシと連絡が取れなくなり
親や先生に相談する勇気が出ず
胎動に戸惑い
どうか間違いであってほしいと思い続け
陣痛が始まっても行くところがなくて
不衛生な公衆トイレへ駈け込み
たったひとりで陣痛に耐えて
どれほどの絶望と恐怖だっただろう…
想像するだけで胸がえぐられそうに苦しい。
さらに、
検察は懲役5年を求刑しているそうです。
産後のカラダを
ねぎらわれることもなく
いたわられることもなく
女性だけが厳罰を受けるという現実。
実名を公開され
SNSで拡散され
「赤ちゃんを殺した」ことを罰せられる。
男性の情報は、なにひとつ晒されないのに。
もしも、
想定外の妊娠をしていて
このブログにたどり着いた人がいたら知ってほしい。
①妊娠中絶同意書には、
必ずしも男性の名前は必要ありません
母体保護法上、必須なのは、「本人」と「配偶者」の同意(サイン)です。
したがって、未婚の場合は、妊娠の相手のサインは不要です。医療機関によっては、未婚であっても相手のサインを求めるところがあるかもしれませんが、法律上は不要です。
結婚している場合は、妊娠の相手が夫でも、夫以外であっても、夫のサインが必要です。未成年の場合、保護者のサインについては医療機関ごとに考えが異なり、必須のところもあれば不要なところもあります。これは母体保護法で定められているものではなく、医療機関独自のものです。
②寄り添ってくれる大人が大勢います
この相談先には
「なんで妊娠したの?」とか
「なんで避妊しなかったの?」とか
責める大人はひとりもいません。
③産むか産まないかを決めるのは女性自身の「権利」です
産むか産まないか、いつ・何人子どもを持つかを自分で決める権利。妊娠、出産、中絶について十分な情報を得られ、「生殖」に関するすべてのことを自分で決められる権利です。
5月28日は女性の健康のためのアクション国際デー。
女性だけが辛い思いをする社会が変わってほしい。
20歳の彼女が
厳罰だけで解決されることなく
支援や寄り添いを受けてほしいと切に願います。
そして、
必要としている人へ情報が届くように
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