5月5日はこどもの日。

 

こいのぼりや五月人形をかざり、子どもの幸せを願う日。

 

こどもの日が制定されたのは戦後なのだそうです。

 

「古来から続く端午の節句を祝日に!」と、国会で制定されたのが1948年7月20日。

 

端午の節句の歴史は長いけれど

【子どもの日】の歴史はまだ70年程度なんですね。


そして、

こどもの日について、祝日法に明記されていました!

 

こどもの人格を重んじ、

子どもの幸福をはかるとともに、

母に感謝する日。

 

知らなかったー。

 

5月5日は

「健やかな母子を願い祝う日」だったとは。

 

そんなこどもの日について、

伝承されている由来をまとめてみました。

 

【菖蒲湯】


古代中国では、雨季になる5月ごろは病気や災厄が増えるため、5月5日は薬草を摘み遊ぶ日だったそうです。

 

薬草の中でも香りが強い菖蒲には「邪気払い」効果があると信じられ、

次第に「菖蒲湯」「菖蒲酒」「菖蒲蒲(家の軒先に菖蒲とよもぎを刺して飾る)」という文化が浸透したと言われています。

 

 


 

【こいのぼり】

 

江戸時代は5月5日が徳川幕府の式日として定められていました。


男の子が生まれると、「馬印(うましるし)」や「のぼり」を玄関前に立ててお祝いした風習が受け継がれたことが、「こいのぼり」の原型なんですって。

 

(「登竜門伝説」で滝を登る勇壮な鯉の姿と幟の風習が合わさったことから)

 

 

【兜】

 

江戸時代の武士たちが、梅雨前に兜を虫干ししたことが関係していると考えられています。

 

その風習が、後に男児の無事な成長と一族の繁栄を願う「端午の節句」飾りへ変化したのだとか。


次第に、

庶民も厚紙や布で武者人形や兜を飾るようになり、

明治に入ってからは五月人形が作られるようになったのだそうです。

 

 

 

そして1948年(昭和23年)に「こどもの日」が制定されました。

 

【国際的なこどもの日】

 

同じく1900年代は、世界各国でこどもの日が制定されています。

 

1920年 トルコ「国家主権と子供の日」
1925年 ジュネーブ「国際こどもの日」
1954年 国際連合総会「世界こどもの日」

 

諸外国では、6月1日を「こどもの日」としている国が多いようです。

 

「こどもの健やかな成長」は、世界共通の願いですね。

 

端午の節句、おめでとうございます!!

 

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直井亜紀の著書です。