赤ちゃんのお尻を中心にある青いアザ、蒙古斑。
「赤ちゃんには必ずある!」わけではなく、黄色人種に多いのが特徴です。
「蒙古」地方とは、つまりモンゴル。
モンゴル人に多いから蒙古斑と言われるようになったのかな?
国立医学図書館(米)の情報によると、アジア人・アメリカ大陸の原住民族・ヒスパニック系に多い特徴があるようです。
白人系で蒙古斑があるのは10%以下なのだとか。
この蒙古斑、
必ずしもお尻にできるわけではありません。
お尻以外にできるものを、異所性蒙古斑とよびます。
たとえば、手や足にも。
まさか蒙古斑だと思っていないママから、
「このアザ、消えますか?」と言う相談を受けることがあります。
ですよねー。
蒙古斑と言えば背中やお尻のイメージですよね。
一般的な「背中~お尻の蒙古斑」は6歳くらいまでに消えますが、このような異所性蒙古斑はもう少し長く残ることがあり、10歳くらいまである子もいます。
また、
このお子さんのように点在している場合は、大人になっても部分的に残りやすいようです(※全蒙古斑の3%ほどの持続性蒙古斑)。
この異所性蒙古斑。
お子さんの体にある方に知っておいてほしいことがあります。
それは、海外旅行に行ったとき、
虐待を疑われてしまう可能性がある、ということ。
白人系には10%以下と珍しいため、
「蒙古斑=お尻」
だと思われているんですね。
そのため、お尻以外に青アザがあると「虐待」を疑われることがあるのです。
蒙古斑は英語でMongolian spot(モンゴリアン・スポット)といいます。
海外へ出かけるときには、この言い方を覚えておくと安心。
でも、めんどうくさいから、
服や靴下で隠しておいたほうがいいでしょうね。
蒙古斑がほとんどない子もいますよ
**********
直井亜紀の書籍です。
いろんな思いをギューッと詰め込んだ本。