どのくらい通えば母乳がたくさん出るようになりますか?

いくらお金を払えば母乳が出るのか、ざっくりでいいので教えてください。

 

はじめてお越しになった方にこう尋ねられて、返答に困りました。

 

この方は産後2か月。

約90%が粉ミルクで、母乳は数回なめさせた程度。

 

別に混合栄養でもいいし、こだわっていないと思っていたけれど、どんどん母乳を飲まなくなって母乳が止まってしまうと怖くなったんで。

 

いくら払ったら母乳が出るのか聞いてから、通うかどうか決めようと思って。

 

 

母乳を出すために大切なことは、

たくさん吸わせること。

 

たとえ、よく出る体質だとしても、

吸わせなければ母乳は止まってしまいます。

 

そのため、

 

仮に助産院へ毎日通い詰めたとしても

おっぱいを吸わせなければ出るようにはなりません。

 

2か月間ほとんど吸わせていない状態から、

マッサージをしただけでジャアジャア母乳が出るとしたら

 

それは魔法です。

 

助産院へ通ったら母乳が出るわけではありません。

 

また、助産院へお越しになる時期ですが、

早ければ早いほど、満足いただける流れになります。

 

それは、

母乳育児がラクになるような飲ませ方の姿勢や、

泣きやみやすい抱っこ

粉ミルクが必要なのか否か

適切な粉ミルクの量や与えるタイミング…などなど

 

早く母乳が軌道に乗るためのコツを、早く習得いただけるから。

 

産後2~3ヶ月たつと、

赤ちゃんは哺乳瓶の吸い方を学習しているし、

母乳の量もある程度固定しています。

 

とくに産後2か月までが大切と言っても過言ではありません。

 

 

そのために、さら助産院では

「産後2か月まで」の場合は4回セットとさせていただいています。

 

産後数か月は変化が大きい時期のため、

経過を丁寧に見せていただきたいからです。

 

2か月までの方は以下をすべて含みます。

  • 乳房マッサージやミルク量の調整
  • ラクな飲ませ方アドバイス(複数パターン)
  • お洋服の調整や生活環境アドバイス
  • スキンケアや沐浴・入浴のアドバイス
  • 赤ちゃんの発達を促すケアのアドバイス
  • 泣きやむ抱っこの練習(パパの練習含む)
  • スリング体験(パパの体験含む)
  • 赤ちゃんとのお出かけ・外出先の授乳
  • 授乳中の食事や生活について
  • (2子以降は)上のお子さんとのかかわり方アドバイス…その他

 

より安心していただけるように、経過を見守らせてくださいね。

 

 

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ブログ記事は事実に基づいて書いていますが、

すべての記事には1~2年のタイムラグを設けています。

 

もしかして自分のことかな?と思ったとしても、それは気のせいです。

 

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直井亜紀の書籍です。