パートナーの呼称は、
「ダンナ」「夫」「亭主」…と、さまざま。
なんだか「主人」という言葉を使うと、上品な響きを感じます。
でもね、
主人(旦那・亭主)という表現は「従属関係」に対して使うこともある表現。
では
主人と対等な表現は何なのかを調べてみました。
ご主人=ご令室
これで対等な表現なのだそうです。
※Weblio 対義語辞典より
まさか、「うちの令室がね」と、表現する男性はいないはず。
(いたら笑っちゃう)
作家の川上未映子さんも、日経DUALの連載のなかでこのように書いていらっしゃいました。
お年を召した老婦人が自分の夫のことを「うちの主人が」なんて言うのを聞いても、「まあしょうがないよな世代だよな」と思うんだけど、まだ三十代になりたてとか、あるいはわたしと同世代とかで、自分もばりばり仕事してて対等な立場であるはずなのに、夫のことを「主人」と呼ぶ人が、これが本当に多いのだ。
でも、どう考えても「主人」というのは従属関係を示す言葉で、自分が相手より劣った存在である、身分の低い存在であるということを表す言葉だ。この言葉がふつうに使用されているのを聞くのは、かなりしんどい。
つまり、「主人が」という表現そのものが、
すでに対等な関係性ではない表現だと私も思っています。
そして、
許可をくれたという表現。
もーーーーう、びっくりしましたよ。
メールを読んだときに。
つい、許可の意味も調べました。
①(目上や公的な立場から)願いを許すこと。
②法令により禁止されている好意を、行政機関が解除し、適法に行えるようにすること。 ※大辞林より引用
きょ、きょか…かあ。
夫婦…だよね???
こんなふうに
なぜか家庭・育児に関しては、
「夫婦は対等な関係性ではないの?」と感じることがよくあります。
たとえば、
育児中のママからよく聞く、
「パパがだっこしてくれるから」
「パパがお風呂に入れてくれるから」
「主人が出かけてもいいよって言うから」…
こんな表現。
パパは毎日そう言われているうちに、
「だっこしてあげている」
「お風呂に入れてあげている」
「妻が出かける許可を出してあげた」…
そんな気持ちに変化していくかもしれません。
言葉ってふしぎ。
毎日「ブス」と言われていたら「自分はブス」だと思うようになるし、
毎日「かわいいね」と言われていたら自信が持てるようになるのだから。
わたしは
「男女平等ーーー!とか」
「権利がー!」とか、
難しいことはよくわかりません。
でも
子どもたちが将来、
男だから女だからではなく、
「人として」尊重しあえる未来になってほしいと願うからこそ、
子どもに影響力を与えるママの言葉には、敏感になってしまうのです。
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