先日ある方から、
「主人から許可が出たので行きます」とメールが届きました。
ええええ?
許可???( ゚Д゚)
とてもびっくりしたので、
わたしの思いを書きます。
わたしは、夫婦は対等な関係だと思っています。
どっちが上とか下とか、
どっちが偉いとか、
そういう考え方は好きではありません。
わたしが高校を卒業するころはまだ、
「男は大学、女は短大」という考えが残っていました。
昭和から平成に変わるころまでは、
男性の大学進学率が女性の約2倍以上という格差があったのは事実です。
でも、平成から令和になった今、
その男女格差を感じる機会は少なくなりつついます。
しかし、
世界のなかで考えると、
日本は男女が平等とは言えません。
ジェンダーギャップ指数(男女格差指数)では、
121位 /153ヶ国
と、先進国最下位…。
男女が同じように教育を受け
男女が対等に感じる2021年の日本ですが、
世界的に見たら、格差がたくさんあるのが現実です。
なかでもとくに
家庭という社会において
「無意識の刷り込み」を感じることがあるんです。
それは、
家庭内の夫婦の関係性は、
「自分の親しか知る機会がない」から。
親世代が結婚した約30年前は、
男性よりも女性の学歴が低く
「女性は養われるもの」という意識が根強い時代でした。
そのため、
家庭の関係性においては、
約30年さかのぼる意識をもってしまうことがあるようです。
たとえば、
主人という表現について。
パートナーの呼称は、
「ダンナ」「夫」「亭主」…と、さまざま。
なんだか「主人」という言葉を使うと、上品な響きを感じます。
でもね、
主人(旦那・亭主)という表現は
「従属関係」に使う表現です。
主人と対等な表現は何かを調べてみたところ、
ご主人=ご令室
これで対等な表現なのだそうです。
※Weblio 対義語辞典より
作家の川上未映子さんの記事を引用します。
お年を召した老婦人が自分の夫のことを「うちの主人が」なんて言うのを聞いても、「まあしょうがないよな世代だよな」と思うんだけど、まだ三十代になりたてとか、あるいはわたしと同世代とかで、自分もばりばり仕事してて対等な立場であるはずなのに、夫のことを「主人」と呼ぶ人が、これが本当に多いのだ。
でも、どう考えても「主人」というのは従属関係を示す言葉で、自分が相手より劣った存在である、身分の低い存在であるということを表す言葉だ。この言葉がふつうに使用されているのを聞くのは、かなりしんどい。
つまり、「主人が」という表現そのものが、
すでに対等な関係性ではない表現なのですね。
そして、
「許可をくれたので」という表現。
もーーーーう、
メールを読んで衝撃でした。
許可とは
①(目上や公的な立場から)願いを許すこと。
②法令により禁止されている好意を、行政機関が解除し、適法に行えるようにすること。 ※大辞林より引用
きょ、きょか…かあ。
夫婦…だよね???
もしも男性が、
「うちの令室の許可が出たので」と言ったら、変人扱いされますよね…。
こんなふうに
なぜか家庭・育児に関しては、
「夫婦は対等な関係性ではないの?」と感じることがよくあるのです。
言葉ってふしぎ。
毎日「ブス」と言われていたら「自分はブス」だと思うようになるし、
毎日「かわいいね」と言われていたら自信が持てるようになるのだから。
「男女平等ーーー!とか」
「権利がー!」とか、
難しいことはわかりません。
でも
子どもたちが将来、
男だから女だからではなく、
「人として尊重しあえる社会」になってほしいと願うからこそ、
子どもに影響を与えるママの言葉には、敏感になってしまうのです。
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